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Snowy owl~幸せを探して~  作者: 神在琉葵
魔女、再び
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魔女、再び11




「おい、起きろ…朝だぞ!」


次の朝、俺は低い声で揺り起こされた。

せっかく、なにか楽しい夢を見ていたのに、目が覚めたら一瞬ではじけてしまった…




「おはよう。」


魔女がにこやかな顔で微笑む。

そこへ、アランが朝食を運んで来た。




「今日は、この人が朝食を作ってくれたんだ。」


魔女はアランのことをあごで示した。

どうやら魔女はとても機嫌が良さそうだ。







「なかなかうまいもんだな。」


魔女はアランが作ったシチューのようなものに、満足げに微笑む。

確かにそれは良い味だった。

アランの奴、こんな特技があったのか…




「ユリウス、アラン…

実はな、昨夜、バーバラに良いものをもらったんだ。」


そう言って、俺は二人に網を見せた。




「これは?」


「魔法の網だ。」


「魔法の…網?」


「ああそうだ。

この網はな、わしらがフクロウを捕まえる時に良く使うものでな。

けっこう高価なものなんだぞ。

この網は、捕らえたいものに向かって投げると、その獲物を包み込んで戻って来る。

捕まえられなかった時にも、網だけが戻って来る。」


魔女は、自慢げに魔法の網の解説をする。




「それはすごい!

これがあったら、すぐにアレクシスを捕まえられるな!」


「だが、むやみやたらに投げてどうにかなるものではないぞ。

必ず、獲物の上に覆いかぶさるように投げねばならん。」


「そんなこと簡単じゃないか!

ステファニー、本当に良いものもらったな!」


アランは、そう言って、魔法の網をながめる。

ユリウスは、黙って食事を続けていたが、関心はあるはずだ。

嬉しくもあるはずだ。

だが、ひねくれ者だから、素直には喜べないんだろう。




「さぁ、そろそろ出発するぞ。」


食事を済ませると早々に、ユリウスがそんなことを口にした。

相変わらず、落ち着かない奴だ。




「じゃあ、バーバラ…世話になったな。」


「いやいや…そんなことより、またいつでも遊びに来な。

わしはあんたが気に入った。

ただし、ここに来る時は……」


「あぁ、もちろん…!土産は忘れない!」


婆さんはにっこりと笑った。




「じゃあ、またな!」


「あぁ…あ!」


離れようとした時、婆さんが俺の耳元にささやいた。




「ところで、あいつは何者なんだ?」


「え?」


それはもちろんユリウスのことだ。




「まさか…エルフじゃ…」


俺は微笑み、小さく頷いた。




「じゃあな!」


俺は手を振り、婆さんの家を離れた。


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