魔女、再び3
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「かんぱーい!」
久しぶりの酒はやはり良い。
今までは、ユリウスの手前も考え、飲みに行くこともなかったが、思い切って出てきて良かったと思った。
少し飲むと気分が良くなり、周りの者たちともすぐに打ち解けて、グラスを合わせた。
アランは、あまり酒が好きではないらしく、浮かない顔でなめるようにちびちびと飲んでいた。
「あんた、旅でもしてるのか?」
真っ赤な顔をしたひげもじゃの男が、親し気に声をかけてきた。
アランは疎まし気な目つきで、男を睨み付ける。
「まぁな。」
「どこに行くんだ?」
「どこって…特に行き先が決まってるわけじゃないんだ。
あ、そういえば、あんた達、このあたりで白いフクロウを見なかったかい?」
「白いフクロウ…?」
「あ!俺、見たぞ!」
鼻の頭を赤くした、はげちゃびんの男が手を挙げた。
「見たのか?白いフクロウを…」
「あぁ…何日か前に、見た。」
「本当か?それは何日前だったんだ?
どっちに飛んでった?」
「一週間かそこら…いや、四、五日くらい前だったかな。
山の方へ飛んでったぜ。
……あんた、フクロウを探してるのか?」
「まぁな…そっか、山の方に飛んでったのか。」
思わぬところで良い情報を聞きこむことが出来た。
しかし、やはりあの崖で手間取ったせいか、アレクシスとの間には数日の差が出来てしまったようだ。
行き先が山だとなると、また時間がかかる。
アレクシスを捕まえるのは本当に大変なことだ。
「もしかしたら、魔女に捕まってるんじゃないか?」
「魔女…?この近くの山に魔女がいるのか?」
「あぁ…魔女はフクロウを使い魔にするという。
特に、白いフクロウを気に入ってるって聞いたことがあるぞ。」
その噂は俺も聞いたことがあった。
現にこないだ会ったサンドラばあさんも、アレクシスを捕まえようとしたと言っていた。
「その魔女の家はどこなんだ?」
「それなら…」
男は、魔女の住処を教えてくれた。




