表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Snowy owl~幸せを探して~  作者: 神在琉葵
惑わしの森
51/120

惑わしの森22

「あれ…」


「どっちだ?」


進むうちに分岐点が現れた。

つまり、ここは立体の迷路のようなものなんだ。




「じゃあ、ユリウス…あんたはここで待っていてくれ。

俺達は、この先を見て来る。」


ユリウスを残し、分かれ道を俺とアランで各々進んで行った。

帰りはユリウスの松明の灯りを目標に戻った。

いくつかの行き止まりの道があり、その中に一部だけ進める道がある。

翻弄されながらも、どうにか正解の道を探り、俺達は迷路のような洞窟の中を進んで行った。




そんな時……




(あれ…?)




俺が進んだ道の突き当りにおかしなものがあった。

一見すると、祭壇のようにも見える。

そこに小さな箱が鎮座していた。

箱には鍵がかけられている。




(まさか……!?)




俺の鼓動は早鐘を打ち出した。

いつも持ってる商売道具の針金を使い、箱の鍵に取り掛かった。

なかなか複雑な鍵のようで、なかなか開かない。

松明の明かりに照らしてみると、鍵は相当に錆びついている。

俺は、箱を周りの壁に叩きつけた。

何度かそうやっているうちに、箱に亀裂が入った。

そこをさらに叩きつけると、亀裂はさらに大きくなり、中から何かが零れ落ちた。




(なんだ…??)




それは、獣の牙のようなものだった。

宝石でも入ってるのかと思いきや、なんともつまらないものをみつけてしまった。




どうやら、ここにお宝があるっていうのはデマだったようだ。

もしくは他の場所にあるのか…

とにかくこのことは二人には言わないことにして、素知らぬ顔で俺はユリウスの元へ戻った。




「こっちは行き止まりだった。」


「そうか、それなら…」


「おーい!こっちだーー!」


俺達はアランの声の方へ向かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ