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ショートホラー集 第10夜 水にまつわるふしぎな話 ⑩

㊻てるてる坊主

てるてる坊主やそれに類する伝承は大昔からあるようで、1000年以上も昔からあったともいわれる。

黒いてるてる坊主は逆に雨を降らせたいときに使う。

天候を自由にしたいという話は昔からあった。

大昔、人は高台住んでいる、川は近いが、川の氾濫には巻き込まれにくい。

そのころから天候を読むものを指導者にたてた村だけが生き残る。


邪馬台国の卑弥呼も天候を予言したし、さらに昔には火を手に入れるのは雷が頼りの時代があった。

雷が落ちる、そこに走っていき火を手に入れる。それは村の長となるためのイニシエーション、通過儀礼だった。深い知識、勇気、体力すべてが必要だ。そして火を分け与える者が神となるのだ。

火は本当に命と同じだけの価値がある。。火を絶やしてしまえば、子供ならば吊るして天に帰される。大人ならば、長に分けてもらうために今後すべて言う事を聞かねばならなくなる。守り神だった長は支配する主に変わるのだ。

ある時、子を吊るされた女が復讐を考える。これは今までにないことだった。火を絶やした子を天に返すことは当たり前のことだったのだ。

首をおられ吊るされた子が黒く変色したころ、長の住む竪穴式住居に持っていく。

外は晴れていた。それでも子にかかった雨で火を消す妄想に憑りつかれていた。

女は取り押さえられ暴行を受ける。子のミイラが叫び声をあげるのを聞いた。


大雨が降り始める。皆が長の家に逃げ込む。

女はもう死んでいたけれど、長の命たる彼の家の火は消えていなかった。

そして長は消えていた。火を消す時に火が断末魔をあげたものがいたとも伝わるしその雨はいつまでもやまなかったという話も伝わる。


㊼水に話かける実験

水にまつわる怪談話をこれまで46個書いてきたが、これまでの話は全て密閉容器に入れた水に話し聞かせている。体験談もあれば、即興の作り話もあるし、人づてに聞いた話もある。

水を成長させるための実験だ。

命のないものに話かけ続ける。あるいはそこに宿るものに話しかけ続ける。

いくつかの話で明らかに水の量が増えていることがある。

そういう日には寝ているときに誰かに頭に水をかけられている。

誰かが立っているのはわかるが、目を開けると何も見えない。目を閉じると見えはじめる。

そうして翌朝には元の量に戻っているのだ。

私はその時にとてつもない喪失感に襲われる。




次は以降は解説というかどうすれば助かるみたいな話です。

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