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リインカネーション  作者: 岐塔
幼少期編
1/64

00.

遠い光に向かってもがいていた指から力が抜けていく。


視界が、思考が闇に塗りつぶされる。


最後の空気がコポリと昇っていき、肺が水に満たされた。








-----------








トクン…と耳を打つのは心臓の鼓動だろうか。


『聞こえる』という感覚はない。


辺りの様子を窺おうと思っても目が見えない。


目を開いているのか閉じているのか、それすらわからない。



ゆらゆらと揺れるような感覚に身を委ねながら、温かな声を『聞いた』気がした。



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