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来々軒繁盛記 ~ 寒くなったねぇ。ここで、熱いラーメンを一杯、食べていきなヨ  作者: 白河夜舟
第1章 寂れた俺、寂れた店、寂れた親父

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2 誘導員のアルバイト

 交通誘導員のお仕事。

 バイトですが、割と実入りは良いようです。

 しかし、場所によってはキビシイ職場環境のようですね。

 お仕事、お疲れ様です。

 バイト先の警備会社から連絡を貰い、俺は道路補修の現場の誘導員のバイトに向かう。

 古い中古のスクーターは、出力はないが、小回りはきくし、渋滞は関係ないし、燃費は良いし、駐車スペースはいらないと、申し分はない。

 ただ、雨や風の日をのぞいては。

 着替えるのも面倒なので、警備員の制服の上からレインコートをまとい、現場に直接向かう。

 どうせ、風雨にさらされるバイトだ。濡れるとか寒いとか、そんな文句を言っていては、このバイトはできない。


 現場はけっこう忙しそうだ。工期が迫っている上に、今日は人手が思ったより少ない。

 監督のおっちゃんが、無愛想な笑顔で迎えてくれた。

「にいちゃん、頑張れや」

「どうも」

 声を掛けてくれるのは、珍しい。

 この現場にくるのは三回目なので、顔を覚えてもらったという所か。

 俺も、もう少し気のきいた事を言えれば良いのだが、激しい人見知りの癖は、生来の性格なので仕方がない。


 誘導員の仕事は、現場によって忙しさが違う。

 この現場は、かなり忙しい方だ。

 大きな通りの補修工事は、車がひっきりなしに通るので、身の危険が常にある。

 そのうえ、工事車両をスムーズに出し入れしてやらないと、監督から大きな怒鳴り声が飛んでくる。

 悪天候の中での仕事なので、人通りはあまり気にしなくてもよいが、その分たまに通り掛かる人たちにも神経を使わなくてはならない。俺のように蛍光装置を身につけている訳でも、現場での立ち働きの経験も無いからだ。

 俺は、冷たい風や雨に晒され続けながら、黙々と赤い蛍光誘導棒を振り続けた。


 外のお仕事は、雨や風(地域によっては雪)が大変。

 こういうお仕事を黙々とこなしておられる方々がいるので、社会のインフラが回っているのです。

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