表情筋MAXチートの俺最強! ~異世界転移させられた俺は悪役令嬢の命で口説き倒し“ざまぁ”支援~
見るからにひどい釣りタイトル。
一体どうするのかこれ……。
困り果てた経験値ゼロの作者は、適当にその辺の醤油顔に、いくつかのチートを持たせて異世界へと送り出した。
ぷっぷかぷー★☆☆☆☆
と、言う事で転移させられた俺。
与えられたチートは、
・全ての被ダメが0になる。
・無条件で悪役令嬢に仕える事が出来る。
そして、
・表情筋のステータスがMAX。
──意味が分からない。
試しに笑顔を作ってみる。
──だが鏡がない。
とりあえず顔の疲れはない様だ。
「お嬢様。召喚完了にございます」
と、ナイスグレーの執事。
「ふふふ……いい笑顔ね。その顔なら……」
薄暗い影から現れる、見るからに悪女。
彼女は不敵な笑みを浮かべてそう言った。
そして轟く雷鳴。
──自分の表情が無茶苦茶気になってしょうがない。
ぷっぷかぷー☆★☆☆☆
因みに全裸転移だった俺。
何故か悪役令嬢様に其れらしい服を着せてもらった。
──何たる光栄。
そして言い渡される任務。
「まずは小手試しにその辺の女の子を口説いてみなさい?」
──マジか。
いきなり言い渡される無茶ブリ。
だが俺は、
服を着せてもらったお礼もあるので口説く事にした。
「君の瞳に映し出される夜空は、僕にとっては天国かもしれない……」
「──私に言ってどうするの? あっちに言いなさい?」
──叱られた。
ぷっぷかぷー☆☆★☆☆
仕方がない……。
意を決してその辺の町娘に突撃してみる。
「この街には何人の女性がいるのだろう? だけど僕は君に声をかけた……。これってすごい奇跡だと思わないかい?」
──笑顔。
「────ッ!?」
──パンッ!
──おかしい。ダメージが入った……。
──精神的に。
ぷっぷかぷー☆☆☆★☆
よし、疲れはない。
まだまだいける。
これがチートか。
──128時間ぶっ続けで満面の笑みの俺。
ある程度の修業を完了した俺は、遂に本当の実戦が課せられる。
「任務よ。ターゲットは、王太子殿下に恋した泥棒猫。さぁ? 口説いて来なさい?」
「畏まりました」
これまた高貴な御令嬢であられる金髪縦ロールの美女。
俺は紳士歩きで、スッと彼女の視界に違和感なく入り、絶妙なタイミングで目を合わせた。
──チラッ。
「え……?」
少々困惑気味の御令嬢。
──さぁ狩猟の開始だ。
俺はすかさずズイズイ迫り壁ドンをかます。
──パリーンッ!
──あっ。
『──ギャーッ!』
下で叫び声がする。
──どうやら壁ではなく窓だったようだ。
だがしかし俺はすぐ気を取り直して、驚く彼女の顎を引き寄せこう言った。
「──君のブロンドドリル、ボヨヨンしてもいいかい?」
「えっ……?」
御令嬢の頬は、見る見るうちに朗らかな薔薇色に染まるのを俺は指で感じた。
──なるほど。これが修業の成果か。
──ボヨヨ~ン!
──て、おいおい……。
ぷっぷかぷー☆☆☆☆★
『私の娘に手を出すとはっ! 絶対に許さ~んっ!』
──窓ガラスの直撃を受けた公爵閣下は、ボヨヨンの父だった。
在る事無い事罪を着せられ、俺は現在ギロチンの下。
見上げれば曇り空。
鋭い刃先がその境界をみとめない。
『『『ワー! ワー! ざまぁ~! リア充爆発しろ──ッ!!』』』
フッ……俺もあそこにいたのか……。
飛び交う怒号、吹き荒れるざまぁ。
口説くとも
全裸で転移
ギロチンかな……
──辞世の句。字余り。
──ギロチンの落下する音!
────…………。
音が聞こえない。
ああ、遂に逝ったか……。
『刑は執行された! 以上! 解散!』
☆彡★ミ☆彡★ミ☆彡
──ボヨヨ~ン!
「アッ……!」
と、声を上げるボヨヨンが、気持ち良さそうに俺の膝で寝ている。
──どんなだよ……。
皆さんはもうお判りだろうが、俺にダメージは入らない。
一瞬で刑期を終えた俺は、また新たな任務を授かる。
「ふふふ……さぁ次の任務よ。次は────」
「畏まりました。悪役令嬢様……!」(終)
お粗末様でした。




