再会
久しぶりに投稿できました
本当に久しぶりに書いたので矛盾が発生していたらすみません
目を瞑ってから一体どれだけの時間が経過したのだろうか?
何時間、もしかしたら数分しか経過していない可能性もある
騒がしかった崩落音も今では聞こえてこない
その代わり、何故か異常な寒さを感じる
例え《焔》が失敗していても、拠点にリスポーンされて目覚めるはず...
(あれ?そう思うと今の状況は変だよな...)
大広間全体が凍てつき、周囲に土煙が立ち込めている中ネオ・カリン・カエデの3人はリクを発見した
「あれ?突っ立ったまま全然動かないスね」
「カエデ、リクリク起こす起こす?」
「そうね、リスポーンはされてないみたいだし起こして状況を共有した方がいいわね...... あっ!」
「何かあった?」
さて、ここで
リクが目を瞑った瞬間の少し前まで時間を遡ることにしよう
「向かう向かう」
「ん? この音?天井が崩れる音ッスかね?って、このままじゃあリク君死んじゃうッス(どうしよう〜)」
「カエデ、あの部屋の天井凍らせる だから今すぐあそこまで連れてって」
「はぁ分かったわ 状況が状況だけに一瞬で着くようにするわ でも、あとで文句言わないでよ」
カエデは『神重』に手を置く
「うん、文句言わな・・・っ、」
その瞬間カエデは神速を発動 そしてネオを同時に担ぎ、大広間に繋がる一本道を凄まじい速さで駆け抜けた
「ちょっと、は、速い も、もう少しゆっくり・・・」
「え、何か言った? 風音が激しくて聞こえないからもう少し大きな声で喋ってくれるかしら?」
「(もういい カエデゆるさない)」
入口前に着くとすぐ様ネオは《絶対氷結》を唱えた
「うっぷ、《絶対氷結》...」
「部屋全体が凍りつく程の威力 さすがね、ネオ」
「ギリギリ、完全崩落は防げた防げた それにしても
カエデ速すぎ うっ...」
そう言いながらネオは壁に寄りかかり、吐き気を押さえ込もうとしている
「リクくんは無事みたいね 」
「お姉ちゃん、速すぎッス!って、ネオさん!吐きそうなんスか!ここで吐くつもりなんスか!」
「ん、我慢我慢 我慢限界... うっ」
ネオは、我慢出来ずに壁に手を付け吐き出した
「って、ネオ!大丈夫?やっぱ速すぎたよね!」
「お姉ちゃん...さすがにこれは... やっぱりスピードは調整した方がイイッスよ...本当に」
「分かってるわよ!でも私も最初の頃は今のネオみたいに吐いてたんだから!」
「お姉ちゃんも同じように吐いたとしても、それはそれ、これはこれッスよ!」
「と、兎も角リク君はあそこに居たわよ」
「とりあえず練習した方がいいッスよ スピード調整の」
そして、現在に至る
「何かあった?」
「え、あ〜、さっきの神速の影響で靴がボロボロになっただけよ」
「神速 今度使う時もう少し遅め遅めにして もう吐きたくない」
ネオはそう言いながら水を飲んでいる
「それにしても、リク君目覚めないッスね」
「ん、リクリク気絶?確かめる?」
「そうッスね〜 そうだイタズラしてみるッス!
リク君がどんな顔するのか楽しみッス!」
「はぁ、後でリク君に怒られても知らないわよ」
「別にイイッスよ それよりもお姉ちゃんがさっきネオさんにした事を話してリク君からお姉ちゃんに注意して貰うッス!」
「な、あの話はもう終わったことでしょ!」
「お姉ちゃんが悪いッスからね〜 それじゃあリク君にイタズラしてくるッス」
(何だか急に騒がしくなってきたな それにさっきよりも寒くなっているような とりあえず目を開けるか)
目を開けようとしたその時、カリンは両手を大きく振りかぶりリクの耳に向かって手を叩いた
「び、ビックリした ってあれ?やっぱりリスポーンはしていなかったか」
俺は突然耳元に響いた音に驚きすぐ様目を開けた
「イタズラ成功したッス!」
「(さて、生きていたのは良い事だがさっきの音はどう見てもカリンのイタズラだよな... それにしてもカリンにネオさんとカエデはどうやってここまで来たんだ?あのデュラハンと戦ったのか?)」
「おーい、リク君 大丈夫ッスか?」
「(他にも考えないといけない事があるけど、まず最初は)さっきのイタズラしたのはカエデですか?」
「うっ、(これは完全に怒ってるッス リク君の雰囲気がいつもと違くて怖いッス 返答次第ではや、殺られるッス!)いや、私達にも気づかずにずっと目を瞑ってたッスから寝てると思って大きな音で起こそうと思ったんッス!」
(や、ヤバいッス〜!完全に返答を間違えたッス!)
「(カリンのやつは何を言ってるんだ?まぁいい こんなくだらないことを追求して今後の関係を崩したくない)
ふぅ、まぁカリンがそういうならそういう事にしておいておきますよ」
(リ、リク君〜!こんな嘘絶対気づいているのに怒らない上に気づかない振りまでしてくれてるッスよ〜!)
「リクリク、怪我してない?」
「HPはリビングアーマーとの戦闘で減ってますけど
重症ではないので問題ないですね 少し休めば万全な状態になると思います」
「それなら休む休む」
「ちょっとカリン、何か臭わないか?」
「え、やっぱり臭うッスか? 実は...」
カリンはネオが吐いた経緯をリクに話した
「確かにあのスピードで突然運ばれたらそりゃあ、吐くよね」
「そうッス 空気がピリつくかもッスけど深く突っ込まないで欲しいッスよ」
「了解」
壁に背を向けて座り込んだ時、緊張の糸が切れたのか
先程の戦闘の疲れが一気に押し寄せてきた
「あぁ〜疲れた〜 (てか、この迷宮階層はまだ少ない方だと思うけど1階層事毎回攻略が面倒)」
「休みながらでいいから聞きたいんだけど、リク君はどうやってここまで来たのかしら?」
「その質問逆にこっちが聞きたいですよ どうやってカエデ達はここまで来たんですか?」
リクとカエデ達はこれまでの経緯をお互いに共有した
「デュラハン、私達は普通に階段を見つけて降りてきたから出会ってないわね」
「うん、出会ってたら負けてる」
「そういえば、この氷結状態のリビングアーマー達はどうするッスか? スルーしてこのまま四階層に向かう感じッスか?」
「いや、俺が倒しますよ」
《血液創造 鎖》
《血液創造鎌》
「鎌に鎖を付けてっと、」
「その武器どうやって使うんスか!見せて欲しいッス!」
俺は鎖の部分を振り回し、近くにいるリビングアーマーに投げつけた
《血液操作》
投げられた鎌はリビングアーマーを粉々に砕き、そして鎌は地面に落下することなく血液操作を使用した事により氷結で身動き取れないリビングアーマー達に速度を上げて飛んでいき粉々にして一掃した
「おぉ!凄いッス!武器が独りでに動き敵を粉々に砕いて行ってるッス!」
「リクリク、血液大丈夫?リビングアーマーには血液無い無い リクリク自身の血液使うことになる?」
「え、あぁさすがに次の階層で血液補充出来なかったら戦闘手段が結構無くなるのでマズイですね」
「どうする?どうする?」
「スキルに魔力血液変換があるのでMPを使えば何とか血液は大丈夫ですけど、」
《《MP自動回復Lv2》の熟練度が一定を超えました
《MP自動回復Lv3》に進化しました》
《MP自動回復Lv3》
10秒毎にMP10を回復する
《魔力血液変換》
魔力の数をMPに変換する その逆も可能である
「やっぱり何とかなりそうです」
「なら、よしよし カエデ、次の階層挑戦する? それか休憩休憩?どうする?」
「リク君が大丈夫そうなら、進みましょう」
「体調は戻ったので、今すぐ四階層に向かいましょう」
俺達は、四階層へと進んでいく
どうだったでしょうか?
感想聞かせて貰えると嬉しいです