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危機

61話 久しぶりに投稿できました

ネオが《火爆球エクスプロミネンス》を発動し三階層に爆発音が鳴り響いている際、リクには大勢のリビングアーマー達による攻撃が目前に迫っていた


「は?マジか」


俺はすぐさま、この状況を打開するための策を考える


(ヤバい、ヤバい、ヤバい これは洒落にならない 例えこの総攻撃をホムラで対処したとしても、元に戻る時間もそれなりにかかる それに元に戻ったとして着地する場所が無い)


「一先ず、近距離攻撃をどうにかしよう (俺の身体を真っ二つにしようとしたデュラハンの攻撃技を参考コピー)

《血流 血絶》」


放出していた血液を束にし、『雪血』に纏わせ目前に迫り来るリビングアーマーに向けて刀を振るう


《風絶》は風を武器の刃に纏わせ通常より鋭利にするもしこの攻撃を防がせたとしても纏っている風を風刃として飛ばしたり、操作することが出来る


リクに対しては、体内を氷で護っていたおかげで風刃すらも凍らせて不発に終わった技であった



《血絶》は《風絶》とほぼ同じ効果である 但し1つ違うとしたら、血液を周囲に付着させることができる


通常、刀を一振りしても鎧にヒビが入るだけでコアには届かない




だが、『雪血』を振るうと同時に纏わせていた血液を薄く鋭利に伸ばすことにより、鎧にヒビを入れるだけではなくコアを同時に斬り裂くことができた



「《血液創造ブラッドクリエイトスピア》」


そして、周囲のリビングアーマーに血液を付着したことによって付着した血液から槍が創造されて、リビングアーマーを内側から貫通させていく


「よし、これで30体近くは倒したな でも、魔法陣からはどんどん召喚されていっているんだよな」


(はぁ、どうしよう やっぱり凍らせて身動き取れない内に魔法陣を破壊するのがいいよな 遠距離攻撃は《槍転》で対処できるし...... あ、)


近距離攻撃のリビングアーマーを倒す際に、血液を束にしたな あの血液ってそういえば何に使っていたっけ?


俺はその時後悔した



「あの血液って、《槍転》に使ってたヤツじゃん!

ヤバいすっかり忘れてた どうしようあの弓矢と魔術の数、避けれなくは無いけど、ノーダメとはいかないしダメージ食らった隙を狙って近距離武器持ちが襲ってきてもおかしくないし」


針盾ニードルシールド 流 》


上空から降ってくる遠距離攻撃を、俺の周囲にいる

リビングアーマー達に当たるように《流》で受け流す


(ふぅ、今回は何とか防げたが正直次の遠距離攻撃を防げる自信が無い)



氷血液フリージングブラッディ


リビングアーマーに囲まれている状況の中、氷結効果を付与した血液を周囲に放出した


俺は《血絶》をリビングアーマーに向けて放ち、遠距離攻撃を《流》で受け流す際に大広間の入口前から中心に移動していた


無数の遠距離攻撃を防ぐのにはもちろん、《流》

でも限度はある《流》の効果は『受け流し』


例えば、連続で同じ盾に攻撃したら何時かはヒビが入り使い物にならなくなるように、受け流すという行為にも限度がある

今回、俺が大広間の入口前から中心に移動した理由も『受け流し』の限度を考えたからである



先程の例えで出した、盾も連続で攻撃を受けなければ

使い物にならなくなるという事は無かっただろう

攻撃を受けたとしても修理するという手段が残っているからである

『受け流し』も盾に絶え間なく攻撃を叩き込まれたら『受け流す』ことができなくなり、盾にも非常に負担が掛かる



だからこそ、入口前で突っ立って全ての攻撃を流すのではなく、流しつつ中心に移動することにした

そうすることにより、向かってくる攻撃のほとんどを『受け流す』ことができた


「《氷血液フリージングブラッディ》で下半身は凍らせたし、不用意に近づなければ攻撃を食らうことはないな...... おっと、」


(危ない危ない)

弓兵に関しては《氷血液フリージングブラッディ》で弓も同時に凍らせたし、攻撃の心配は無いが

魔術師は下半身を凍らせても、関係なく攻撃してくるのか


「それなら、魔術師を先に倒すか」


地面の氷を操作して、魔術師達を串刺しにしていく


それと、同時に4つの魔法陣からはリビングアーマーが次々と召喚されていく

「はぁ、これじゃあ無限に繰り返すだけだな」


付与魔術エンチャントマジック疾風ハヤテ》《隠密》


左右の魔法陣から召喚されたリビングアーマー達が

魔法陣から、一歩踏み出した瞬間

『雪血刀』と『血液刀』で幾重にも切り刻んだ


本来なら、鎧にヒビを入れるのが関の山でコアを切り刻むのは難しい だが、《疾風ハヤテ》を用いることで刀を振るスピードが劇的に上昇、風属性効果で斬撃の威力と殺傷力も強化されている

そして、《隠密》も同時発動したことによって対象者に気付かれることなく攻撃が可能となった



「さて、倒すのはいいんだがこれが永遠に続くとなると体力的に精神的にもキツくなっていくよな 手っ取り早く対処するにはやっぱり、魔法陣を破壊するか」


召喚されたリビングアーマー達を切り刻んだ直後魔法陣に向けて、血液創造ブラッドクリエイトで創造した手榴弾を投げ、魔法陣を破壊した


「近距離で投げれば、血液に戻らない感じか」


(もしかしたら、一定時間バリアに触れたら強制解除されるのかも)


「まぁ窪みの部分に手を入れてもバリアは反応しなかったし、遠距離攻撃の時だけバリアが出現か」








4つの魔法陣を破壊した直後

この大広間を中心から支えていた4柱が崩れていき、小さな石の破片が天井からパラパラと降ってきている









「⋯⋯⋯ うん」




(分かってた、解ってはいたんだよ この大広間の構造を見た時、こうなる予感はしてたんだよなぁ)



「これは《疾風ハヤテ》を使用しても、四階層の階段前には辿り着けなさそうだな」



その間にも石の破片が落下し、サイズも大小関係なくなってきている



「はぁ、念の為にホムラでも発動しておくか」






そして《ホムラ》を発動したと同時に天井が本格的に崩落し、

大広間には徐々に土煙が立ちこめてきた


(生き埋めになるかもしれないが、《ホムラ》の再生能力に賭けるか)


崩落音が聞こえるこの状況で、俺は目を瞑り

『生き埋め』と『再生』が終わるのを待つことにした...
























「助ける、助ける」

感想お待ちしております


今後も結構間隔が空くと思いますが、是非読んでくれると嬉しいです

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