四階層・三階層 階段
59話
「っ、さっきまで戦う理由何か無かったじゃん!なのにどうして剣を向けてくるんだよ」
「君が何処まで闘えるのか知りたいんだよ!」
デュラハンの素早い刺突攻撃を《未来予知》で避けていく
「この連続刺突を避けるのか 凄い反射神経だな じゃあ次の武器に変更するね」
その瞬間レイピアに見えた武器は分裂し2本のタガーに確かに変わっていく
(雪血に似ている......ってヤバい、俺も刀からタガーに変えないと 受けきれ⋯⋯)
目の前にいたデュラハンが消えた
そう消えたと思った瞬間、俺の首は吹き飛んだ⋯⋯⋯
未来が見えた
(っ、消えたと思った次の瞬間には俺の首が吹き飛ぶのかよこれは何としても避けないと)
俺はすぐ様しゃがみこみ攻撃を避けると、元々俺の首があった位置にタガーが突きつけられていた
「まさか、これも避けられるとは 予想外だな ふむ先程からの攻撃を避ける動作⋯⋯視ているね 少し先の未来」
(気づかれた!俺はまだ完全に《未来予知》を使いこなせているわけじゃない このまま攻撃が続けはいつかは殺られる)
《血霧》!
「目眩し けど、この程度で見失う程弱くはない
ん?気配が消えた」
スキル《隠密》
(これで一気に、階段まで駆け抜ける!)
「集え《風》」
その瞬間、小部屋に風が舞う そしてその風はデュラハンの元に集まっていく
(ひ、引っ張られる 踏ん張ることもできない)
俺は強風に耐えることができず、デュラハンの元に引っ張られてしまう
「そこだね 《風絶》」
デュラハンの剣に風が束になって、収束していき俺の体を真っ二つにしてくる
「っ、」
体の内側に氷を纏わせ上下真っ二つになる事を防ぐ
「え、嘘!この一撃で決まると思ってたのに」
《針盾 空》
小部屋の至る所に配置していく
「なるほど、これは腕輪の効果か さすがあのわんちゃんが認めた者 発想が豊かだね」
「そりゃあどうも」
俺は《針盾》を踏みピンボールのように跳ねながら、攻撃を仕掛ける
『血弾』
血液を圧縮させて弾丸に変えていく
今回はリボルバーに装填せずに遠隔操作で弾を放つ
理由としてはリボルバーに装填してしまうと発射させるタイミングを読まれカウンターを喰らう可能性
それにもし銃を使用すれば、銃身を真っ二つに斬られ
破壊される未来を感じたからだ
「ふむ、機動力が並外れているね それに血液の圧縮も完璧 命中したら、普通のモンスターなら瞬殺されるだろう」
「考え事をする余裕があるとか舐めんのも大概にしろよ」
俺はデュラハンの腕の関節を狙い雪血刀と血液刀を
振り下ろす
(よし、手応え有り)
「うん、やっぱり今の君はまだ弱い」
「⋯⋯⋯は?」
次の瞬間、デュラハンは俺の胸ぐらを掴み階段に向かって投げ飛ばした
「あ、そうだ 十階層まで1人で攻略頑張ってね」
(⋯⋯⋯ひ、1人で攻略?)
階段を転げ落ちながら、俺は
「あのデュラハン 俺に向かって弱いって言いやがった今度会ったら覚えておけよ」
怒りがこみ上げていた
《血液創造 クッション》
「危ない危ない、少しでも創るのが遅れていたら地面にめり込んでいた」
クッションで衝撃を吸収し、俺は三階層の入口に立つ
「1人か...... まぁ何とかなるか」
何とかなる
最初はそう思っていた しかし、現実はそう甘くは無い
「アンデット多すぎるだろ!」
先程から通路を埋め尽くす程に大量に出現したリビングアーマーに追いかけられている
「一体一体相手にするのは面倒しかし、この先の通路が見えない以上ある程度は倒さないといけないよな」
《隠密》発動
気配を消し血液タガーと雪血タガーで切り刻んでいく
「鎧は硬いが、下半身の関節部分を狙っていけば行動を制限することができる」
この三階層はモンスターを生み出している魔法陣を破壊しない限り延々と湧き続ける仕様である
「それにしても、極力戦いを避けながら探索に集中しているのになかなか四階層の階段が見つからないな」
まぁ一つ気になることがあるとすれば、モンスターが一定方向からしか来てないことなんだよな
「ハズレルートにも何体かいたけど、正解の通路にはそれとは比べ物にならないほど徘徊していた」
という事は、モンスターが沢山いた通路が正解か
「さてと、隠密は10秒毎に5MPを消費し続けるんだったよな」
あれ?そういえば前に俺、MP自動回復取得してたな
あの時効果をはっきり見ないで取得したよな 確か
《《MP自動回復》の熟練度が一定を超えました
《MP自動回復Lv2》へとスキルが変わります》
《MP自動回復Lv2》
15秒毎にMPを5回復する
「お、いいタイミングでスキルがレベルアップしたな
つまりLv2の効果は1分で考えると20回復するわけか」
ん?隠密は10秒毎に5MPを消費
これを1分で考えると、30MP消費する
「つまり、消費と回復は消費が今の所は勝っているがスキルをレベルアップさせれば消費と回復が同じ
いや、回復の方が上回る可能性もあるってことか!」
俺はそう考えながら、《針盾 空 》を使用しリビングアーマーに気付かれること無く正解の通路を進んでいく
「あれは?」
視線の先には大広間が見えた
入口は1つしか存在せず、中心部分の4つの石柱がこの大部屋を支えていることが分かる
そしてこの大部屋には左右の壁側に2つずつ、そして入口とは真反対の場所に窪みがある
合計5箇所の窪み そこには
「魔法陣からリビングアーマーが出てきている
それにあれは4階層に続く階段だな 」
左右の壁には魔法陣が起動しており、リビングアーマーが召喚されている
俺は 空 に反発効果を付与して、足に力を込めて思いっきり踏み込む そして反発効果によって生まれる先程の移動より格段速い移動を可能とし、一気に階段まで向かおうとする
「ふべぇ!な、何だ?」
俺は突如として、何かに激突し地面に落ちていった
「三階層では今まで罠を感じなかったのに、まさか最後の最後に特大の罠がある事を隠しているとはな それに
この階層には罠が無いと少しづつ思わせ、階段前に罠が
ある事を思考させないようにする為に仕組んでたのか」
運営は鬼畜だな 見えない壁は普通対処出来ないよ
でも、この罠って俺みたいにズルして行こうとする
プレイヤーを陥れる為だよな
つまり、この罠の対処は四箇所に配置してある魔法陣を破壊すれば必然的に階段に辿り着けるわけだな
「多分......」
「三階層の階段発見発見」
「まさかこの罠の下に階段があるとは思わなかったわ」
「そうッスね つまりこっちに曲がるのが正解だったってことッスよね?」
「そう簡単なことじゃない 何も知らずに右の通路に進んだら 串刺し刺し 死亡死亡決定定」
「えぇ リク君のおかげで串刺しは回避できたわね でももう少し早く気づけてたら大岩に追いかけられなくて済んだわよね」
「仕方ないない」
「それで肝心のリク君は何処に行ったんッスかね?」
「雪血無い無い 1人で先に行ってるのかもしれない」
あの時の分かれ道の右通路は串刺しになる落とし穴であった 確かにそれは変わらないが、串刺しを回避して落とし穴を進めばすんなりと階段を発見できたのだ
「とにかく、リク君も1人で攻略しているなら私達も追いつきましょう」
ネオ・カリン・カエデの3名は階段を降りてゆく
感想お待ちしてます
もしかしたら、明日新しい話を投稿すると思います




