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Making Of Fantasy VRゲームの能力が何故か現実でも扱える 陰キャなので現実ではできる限り目立たずに生活していきたい...  作者: リクント
事件編

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100/100

翌日

100話、完成しました


火災の現場から脱出してからというものの、救急隊員に応急手当を施され、隊員の為すがままに救急車で病院に運ばれた そして月海が手を回していたのか拒否権も無く一日入院することになってしまった陸は現在病院の個室ベットで目を覚ました


「あ~よく寝た~ 火傷の痕はもう消えたな...(月海さんが裏から手を回して入院させるとは...)あの火災事件が奇妙な事件なのか?」



陸はベットで身体を伸ばし、携帯でニュースの記事を見る





『先月、誘拐事件発生 暴力団 逮捕』


8月31日 マンションで男子高校生が誘拐されたことが判明した 同日午前9時、とある事務所で暴力団組員を警察が逮捕


主犯格の『森山 隆』と拳銃を発砲した1人『山本 祐平』は意味不明な事を事情聴取で喋っている

そして、事務所で清掃業を経営していた社長『若頭 博信』は暴力団とは知らずに組員達を雇っていたらしい『若頭 博信』さんは事件に巻き込まれ怪我を負い事件の被害者の一人と警察は発表した

誘拐された男子高校生の情報は明らかにせず

被害者の男子高校生が名前を公表しないでくれと頼んだ可能性が高いと思われる


意味不明な事については明確になっていないが、『血液に襲われた』や『死から蘇った』を喋っている 意味不明過ぎるが、一番奇妙な発言は『吸血鬼《ヴァンパイア》に襲われた』との事 暴力団組員達は錯乱状態になっていたと思われる





『昨夜 謎の爆発 アパート全焼 事故?放火?』


昨夜19時 商店街から爆発音が聞こえると飲食店から火の手が上がった 警察と消防車が到着した直後に少し離れた住宅街の古いアパートから爆発音が聞こえた


飲食店は全焼しなかったものの、アパートの方は火の周りが速く消火活動を始めた時には、アパートは崩れそうな状態であった


若い青年が火事場に飛び込み、アパートに取り残されていた女性を救出 若い青年はその後、病院に運ばれ手当てをして貰ったとの事 そして警察は青年の個人情報を明らかにしていない





『路地裏で男性同士の争う声が? 周囲には争った跡が見られた』


住宅街で全焼したアパートの道に繋がる路地裏の奥から男性二人の争う声が聞こえた

現場に到着した警官達は、何かが燃えた匂いを感じたとの事 現場には人物特定に繋がる痕跡は見つけられなかった





「この誘拐事件はこの前のアレか...(それにしても争う声か)物騒な世の中だな」



ニュースの記事を見ながら独り言を呟き身体を休める陸であった

少しした後、病室の扉が開き看護師が入ってきた




「加賀美さん 怪我の痛みは無くなりましたか?」

「はい 無くなりました」

「では、本日の午後に退院という事になります」

「今すぐ退院はできないんですか? 今から向かえば学校に間に合うんですけど...」

「それはちょっと難しいですね 刑事さんからも退院させるなら午後にして と言われているので」

「(チッ、仕方ない)じゃあ午後に退院します」

「ありがとうございます では、手配しておきますね」



看護師はそう言うと病室を出ていく






「この病室に...」


誰かが陸の病室の前に立っていた



・・・・・・・・・




一時間前

警視庁の一室では月海警部補が、部下と話し合っていた



「それで、昨夜の火災はやはり...」

「はい 月海警部補 一連の事件と同じ犯人です」

「火災犯係からの情報はあるか?」

「今回の出火場所はアパート2階のベランダからだとの事です」

「普通の火災なら、2階のベランダから出火はあまり無いだろう どうやって燃えたかも不明なままか」

「不明なままですが、住民から聞いた情報だと洗濯物は干していなかったと 木造建てなので、ベランダの木の部分から出火したと火災犯係は考えているらしいです」

「分かった それで不審な男についての情報はどうだ?」



椅子にもたれて部下の話を聞く月海警部補



「はい 逃走ルートの可能性がある路地裏で、争った形跡を発見致しました 不審な男と何者かの争う声が聞こえたと現場に到着した警官が喋っていました」

「何者か... 放火犯が仲間割れしたのか それとも事件とは無関係な第三者か」

「それについては、断言はできません」

「分かった 引き続き捜査を頼む」



月海警部補は携帯を取り出し、電話を掛ける



「はい あの件について もう一度お話を聞きたく... はい、はい 分かりました 明日の午後に伺わせて頂きます」

「月海警部補?」

「あぁ、一連の奇妙な火災事件は先月炎上したメイファンが関係している可能性が浮上してな」

「それで事情を聞くと?」

「・・・・・・なぁ、もしゲームの力が現実で使用出来たらどうする?」

「月海警部補 いくらなんでも奇妙な事件が最近起きているとはいえ、それをゲームと繋げて考えるのは...」

「じゃあ先日の男子高校生誘拐事件での、近隣住民の証言はどうだ?」

「確か『血液が動いていた』ですよね? 最近暑いですし、その住民が幻覚でも見たのでは?」

「・・・・・・まともに答えないならもういい」

「もしかして、昨日の火災現場に居た高校生が血液を操っていたとでも?」

「あぁ 俺はそれを目撃した」

「警部補 一度病院で検査して貰った方が...」



その瞬間、部屋中に重たい空気が流れ周囲の人物達は動きを止めた


「もういい それを実際に目撃させた方がお前も信じるだろう この後、付き合え」

「いえ自分は報告書を提出しに行かないと(面倒だから行きたくないな...)」

「いいから付いてこい!」



月海警部補は、部下を無理やり引っ張り部屋を出る



「報告書を提出しないと、ウチ怒られるんですけど...」

「安心しろ 今、他の者に提出を頼んでおいた」

「わ、分かりました...(それにしても奇妙な事件を追う中、月海警部補も奇妙な事を言い出した...)」

「お前、俺の事バカにしたか?」

「いえ!そんな事はしてません!」

「そうか? それよりも早く自分で歩け!」

「何処に行くんですか?」

「それは車に乗ってから教えてやる」


部下は行きたくない気持ちがありながらも断る理由が思いつかず、仕方なく付いて行く そして駐車場に着き、月海警部補の車に乗車した


「さて、何処に行くか気になっていたな?これから病院に行くぞ」

「頭を見てもらうんですね!」

「・・・・・・もう黙っておけ」

「はい、すみませんでした...」


月海警部補は陸が入院している病院に向かって車を走らせた




・・・・・・・・・



陸は看護師が病室から出たのを確認すると、コウモリを創造《クリエイト》した


「まぁ、今週はHRだけだから学校は休んでもいいか...(念の為コウモリに周囲を警戒して貰おう)」



コウモリ達を病室の窓から放した直後、病室に声が響く


「やっぱり『ソレ』使えるんだね」

「っ、・・・・・・えっと誰ですか?」

「あれ?覚えてない?ゲームで会ってたのに?」

「病室のドアをノックせずに、気配を消して入ってくる知り合いはいないんですけど...」


陸は、声が聞こえたと同時に後ろを振り向いた


「『グリム』って言えば分かるかな?」

「(グリム?確かに背格好やこの腹立つ言い方は...)それを証明できるんですか?」

「1番証明できるものとしては、やっぱり『斬狼《コレ》』でしょ」


グリムは懐から、『斬狼』を取り出した


「(さすがに斬狼を持っているって事は本人か)ということは、グリムも現実《リアル》で使えるように?」

「そうだね まぁ夏休み前に気づいたね 実際『斬狼』が現実に出てきて最初は驚いたよ」

「それを知っているのは俺以外に居るのか?」

「? あぁ、妹も知っているよ それに妹も同じ時期に使えるようになっていたし」

「なるほど それにクロバも使えるようになっているのか」

「あれ?てっきりリクにはもう話していると思ってたけど... 言ってなかったんだ」

「は? クロバとは現実で会ってないのにどうやって聞くんだよ?」

「え?(そっか 転校したのは確か昨日 その時はまだ本人と断定できていなかったのか)昨日会ってる...」


グリムが続けて喋ろうとした時、病室のドアが開いた

どうだったでしょうか?

本当は100話なので前話より長くしたかったのですが、次の話に繋がりやすくする為に今回はここで終わらせました


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