仲間(3)
読んでくれてありがとうございます
最近は英語の単語がまったく頭に入らなくて困ってます
頑張らないとですね
決勝戦、今回も同じくルーレット。
しかし準決勝とは異なるところがあった。
それはルーレットで決めるのが文字数になったということだ。
しかも文字数と言っても増やす方ではない。
減らす文字数を決めるのだ。
この時点でなぜそうしたのかと怒りたいところだが。
どういうことかというと、最初に三万字の誤差100字で書くというミッションが出る。
ただし制限時間は2時間半。
正直これで三万無理ゲー的な面がある。
そこで文字を減らすルーレットだ。
文字数のマスは100~10000まである。
100ばかり引けば長すぎるし、10000ばかりでは短くなりすぎてしまう。
といってもそれらの極端な数字のマスは一つや二つだ。
そうそう引けるものではない。
とりあえず一万字程度まで減らすという目標で一致団結した。
「よし、俺が最初に行く」
とりあえず徹に調節してもらうことを考えて、俺が最初に行くことにした。
「玉はこちらになります」
黒服の男の人が玉が三個入った箱を開ける。
クッションに綺麗に収まっていて真珠みたいだ。
「右側から順にお取りください」
「ありがとうございます」
おして俺は玉をもって台に向き合う。
「行け!」
俺は玉を転がす。
玉は次第に勢いを失っていき。
「落ちんで!」
寅之助の声とともに玉はマスに入る。
マスの番号は98番。
「10000字だ!」
「よーやったでblack!」
10000字は100のうち二つしかないスポット。
俺はこの時、勝利への大きな一歩を進んだ。
「次はワイがいかしてもらうわ」
「頑張れよトラ」
俺は寅之助のことをトラと呼んでいた。
ちなみにトラはタイガースからきているらしい。
あ、佐藤さんと気が合いそうだな。
「何がええ?」
「別になんでもいいんじゃないか」
「10000字はもういらないが」
徹が腕を組みながら言った。
「10000なんて2/100やぞ? 引けるわけないがな」
そういってトラは玉を転がした。
「まぁここは一番確率が高い5000字くらいやな」
玉の勢いが落ちていく。
ここまでは良かったんだ。
順調だったんだ。
「はいー5000字あざーっす!」
トラがルーレットを見ずに言った。
「おいおい…」
「ぬっ!」
玉が落ちたのは…
「な、なんでやねん!」
100番、つまり10000字である。
これによって徹を残してすでに10000字しかないのである。
「すごいなトラ…」
「あっ、ああ…」
トラは驚きのあまり力が抜けて膝をついた。
「お前たちは二人して何をしてるのだ」
徹が最後の玉をもってルーレットの前に立つ。
「すまねぇな徹」
「案ずるな、武を極めし俺ならば、このような玉遊びで狙ったところを当てることなどたやすい」
徹はルーレットの99番を指さす。
「二人が入れた10000字の間、99番の100字を当てる!」
徹は玉を構えた。
「いざ! うおおおおお!!!」
徹がすごい勢いで玉を転がした。
玉は煙を上げながら転がり続ける。
そしてフレットに触れた瞬間。
「第二の奥義、無尽跳弾!」
玉は横に跳ね、壁にぶつかる。
そしてまた跳ね返り壁へ。
縦横無尽に跳ね返り続ける。
「な、なんて技だ」
だから武となんの関係があるんだよ!
ってか普通におかしくない?
宇宙の理的に大丈夫なのか?
とかいうのは言わないでおこう。
「決める!」
玉が壁に跳ね返り、一直線に99番のマスに突っ込んでいく。
そして勢いを緩めながらマスに落ちる。
「やったで!」
「100字だ!」
それは最後の力、残り火とでもいうべきだっただろうか。
玉は勢いをわずかに残し、マスで跳ねて隣の100番に入った。
え?
「無念…」
「あほか!!」
トラが叫ぶ。
「そんな正確に狙えるなら少ない文字数が集まってる30番あたり狙えばよかったやんけ!」
うん、めっちゃわかるよその気持ち。
絶対そっちの方がよかったよね。
「俺は武を極めし者。そんな卑怯な真似はせん!!」
トラは言葉も出ない様子だ。
うん、こういうときはアホになるんだな。
そして俺たちは0字、誤差でマックス100字で小説を書くことになった。
まぁ勝てるはずもなく…
勿論、俺はこのことに怒っているわけではない。
戦いの後、たまたま俺は見てしまったからだ。
読んでくれてありがとうございました
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