苦手なもの(4)
読んでくれてありがとうございます
本当に衝撃過ぎて言葉が出ません
前島亜美さんの活動休止
今はほんとに悲しみというか、でも安否確認が取れただけでも喜ぶべきなのか?
僕には一つ夢というか目標がありまして、今は高校二年生なんですが、大学受験が終わったら絶対にバンドリのライブやイベントなどなんでもいいので前島亜美さんに直接会いたいと思ってたんですよね
それがモチベーションになってたこともあって、ちょっと普通にピンチですね
頑張って気持ちを立て直していきたいところです
とにかく前島亜美さんにはしっかりと休んでほしいと思います
“な、ならば助動詞つとぬの意味は?”
「強意と完了だ」
そろそろ焦りが見え始めたな。
“正解…ではものの影だになしの現代語訳は?”
だには…類推の副助詞か。
「ものの影さえない」
“せ、正解…まさかほんとうに文法を覚えたというの!?”
「というよりは体に刻み込まれている感じですかね」
いやーなかなか大変だったよここまで。
“次で最後の問題とします”
やっと来たか。
お前のパターンは研究済みだぜ。
こいこいこいこい。
“父の大納言は亡くなりて、母北の方 なむ古の人の由あるにて、親うち具し、さしあたりて世のおぼえ華やかなる御方々にもいたう劣らず、なにごとの儀式をももてなし給ひけれど、とりたててはかばかしき後ろ見しなければ、事ある時は、なほ拠り所なく心細げなり、を現代語訳してください”
よし、やっと来た!
俺が覚えたところだ!
そこは確か親がいなくて心細いみたいな話だったはず。
考えるな、思い出せ…
「父である大納言は亡くなっており、母親である奥方は…昔風の人で由緒ある家柄の方であって」
“続きは?”
俺が詰まったらニコニコしやがって。
絶対にここで終わらせてやるんだ。
「両親がそろっていて、今のところ世間の評判が時めいている方々にも…たいして見劣りすることなく」
儀式をして後見人がいないんだったかな。
えーと、、、
「どのような儀式でも、ひけをとらずに取り計らいなさったのですが、取り上げてしっかりとした後見人もいないので」
で最後はずっと寂しいだったはずだ。
「何か事があるときには、やはり頼るあてもなく、心細い様子です。」
完璧すぎでしょ!!
写経13枚で覚えてるところを引いた俺の粘り勝ちだぜ!!
“私の負けだわ”
やっと…やっとだ。
俺はまくり上げていた袖を戻し、よれた服を引っ張ってただす。
「古典に勝利、ありがとうございました!!!」
“特殊フィールドが崩壊します”
「まさか、嘘だろ!?」
流石に驚いてるな。
そうそう、俺はその顔が見たかったんだ。
「戻ってきてやったぜ、地獄からな!」
「お前が暗黒竜の技を克服できたというのか!?」
「うーん、まぁそうとも言うかな」
「違うのか? ならどうやって」
俺が思いついた攻略法、これの発端は数日前にさかのぼる。
「よblack、今日も頑張ろうぜ」
「おう、祐真達も…あれ?」
「どうした? トイレでも行きたいのか?」
「ちげーよ、顔の模様」
赤い線の形、変わった気がする。
「あぁこれか、俺達現実で模様を変えたんだよ」
現実で変えた?
ってことは…
「それがゲームに反映されてるってことか?」
「多分、いったいどうやってるんだろうな」
現実での容姿の変化がゲームにも反映されるのか。
たとえば俺が髪を切ったらゲームでも髪が短くなる。
怪我をすればゲームでもかさぶたがつくのか…
「この情報は何かの役に立つかもしれないな」
てかいつも顔に線入れた状態でゲームしてるの?
え、なかなかカオスじゃないかそれ…
そして昨日、その情報を大いに使うことになった。
俺はその時には既に三回死んでいて、問題の出題傾向をつかんでいた。
問題は全部で五問。
動詞の活用、単語の意味、助動詞、短い現代語訳、そしてそこそこ長めの文の現代語訳だ。
そして一番の問題が五問目だ。
引用なのだが源氏物語、平家物語、更級日記などどこから来るのかは運だ。
だが短期間で暗記が苦手な俺がすべての内容を覚えるのは不可能。
そこで考えたのは、源氏物語だけを覚えてそれが来るまでは死に続けるというものだった。
我ながらこれしかないといえるほどの名案であるように感じた。
しかしながらこれをするには懸念点があった。
これをするためには毎回絶対に五問目に到達する必要があるのだ。
俺は剣z―SWORD先生のサイトで動詞の活用と頻出動詞は頭に入っていた。
だが助動詞が本当にやばかった。
もうわかったのではないだろうか。
勿論、現実世界ではやってはいけないことだ。
そんなことは俺とて分かっている。
だが時間がない、そしてクソゲーの中であるのならば許されるのではないだろうか?
俺はマジックペンのキャップを口にくわえ、袖をまくり上げた。
「正直に言おう、俺は克服できなかったよ。でもな、ゲームに裏技ってのはつきものなんだ」
「裏技?」
俺は袖をまくっていく。
「お、お前! まさかそこに!?」
「あぁ、今の俺の腕はな…助動詞の活用表だ!!」
これが、俺のこのクソゲーに対する答えである。
体に刻み込む(物理)!!!
※必読
この小説はカンニングを推奨しているわけではありません
読んでくれてありがとうございました
これからも頑張っていこうと思います
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