苦手なもの(3)
読んでくれてありがとうございます
ついに大相撲九州場所が終わりました
若隆景は無事に単独で年間最多勝を獲得しました
ですが私が一番悔しかったのは高安が優勝できなかったことです
ここではあまり言っていませんでしたが実は高安もかなり推しています
もういちど今年の春場所のような優勝決定戦を見たい
高安は泣いていましたし、本当に悔しかっただろうと思います
阿炎に負けてしまったのは仕方ないのですが、負け方が・・・
もちろん立ち合い変化は反則でもなんでもないです
ですが優勝決定戦でされてそのまま負けてしまうというのはなんとも・・・
2016年の春場所の白鵬と日馬富士の戦いを少し思い出しました
でもどっちにしろ阿炎は強かったです
まぁ私が文句を言うことでもないですので、とにかく若隆景におめでとう!
“じゃあ明日もいつも通りに”
“了解”
“また会おう”
決まり文句をMINEに打ち込み俺は布団に入る。
MINEとは現代ならだれもが使っている大手のコミュニケーションアプリだ。
俺達は四人でリアファンというグループを作りそこで会話している。
リアファンとはもちろん、このゲームの名前real vs fantasyからとったものだ。
会話、といっても別に話が弾んで盛り上がったりはしない。
グループではゲームの開始時間と終了時間を話すくらいだからだ。
ちなみにいつも通りと言ったら夜十時から一時までを意味する。
特に会話はしないが、俺としては仲がいいほうだと思っている。
俺は現実で仲のいい友達といって顔が浮かぶのは…二人だけだ。
原因として思いつくのは俺がゲームばかりしていることくらいだろうか。
人付き合いに時間を割く余裕はないのだ。
二人とは仲がいいといっても頻繁に話すわけでもなく、用がある時だけ。
それでも良好な関係を続けていけることが俺の仲がいいことの定義だ。
ケルベロスの三人もそんな感じだ。
そういえば現実ではまだ会ったことないのか。
まぁそこまで会いたいわけでもないんだが…
そんなことより明日のことだ。
早起きしてゲームをせずに学校に行きのなんていつぶりだろう。
俺は翌日に備えていつもより早く眠りについた。
七時二十分、予定通りに家を出発した。
学校までは歩いて十分程度だ。
俺はいつも通り片耳にイヤホンをつけて音楽を楽しみながら歩く。
「やっぱりデシベル閣下の歌声は最高だ」
デシベル閣下はヘヴィメタルバンド、征鬼M-Ⅱのボーカルである。
正確には悪魔教を布教するための教団なのだが。
そして今聞いているのは俺の好きな曲の一つ、ホワイトチャペルの殺人鬼だ。
なんと言ってもシャウト後の間をおいてからの「こ・ろ・せ!」が最高。
その後のギターソロもかっこいいこと極まりない。
俺はよく口ずさんでいるがたまに近くの人にじろりと見られる。
まぁそんなのはどうでもいいのだ。
この曲を聞けば朝からテンションも上がって目が覚めて学校に行く気になれる。
正直、朝は苦手なのだ。
さて、そうこうしていると学校に着く。
七時三十分、完璧だ。
俺はそこから教室ではないある部屋へと向かう。
この因縁の場所に自分から来るとはな。
「失礼します、剣崎先生に用があるのですが」
「私ですか? どうぞ」
そう、職員室である。
俺がこのクソゲーをやり始めたのはあの日ここに呼び出されたのが原因だ。
まったくもって不愉快だ。
だがそんなことを言ってられない状況になった。
俺は効率を求める!
「先生、僕に古典を教えてください」
「…ど、どうしたんですか急に?」
まぁそうなるか。
いつも授業すら聞かないもんな俺。
でも今は非常事態なのだ。
「どうかお願いします」
「そ、それは別にかまわないけど。何からすればいいの?」
よし、とりあえず了承は貰えたか。
「読解のコツというかそういうものを教えてほしいんです」
助動詞の意味は暗記でどうにかなることはわかった。
でもそれだけでは現代語訳はできないのである。
なぜなら、俺は国語にめっぽう弱いからだ。
文脈理解や予想がまったくと言っていいほどにできない。
数学ならよかったんだが…
「わかったわ、あなたならその気になればできるようになると思う。こっちにきて」
「…? わかりました」
一体どこに行くというのか。
先生に連れられて職員室の奥に行く。
そして立ち止まった先生はポケットからスマホを取り出す。
「黒崎君、あなたMINEはやってる?」
「ええ、やってますけど?」
「これ、私のQRコード。追加してくれる?」
「それはいいんですけど…」
この人はいったい何がしたいんだ?
生徒との個人的なやり取りは禁止だからここまで連れてきたんだろう。
でもそもそもこれをやる必要があるのか?
「できましたよ」
ん、待て!
この人アイコン!
これは…
「よし、送信っと」
早速先生からメッセージが届く。
「URLですか?」
開くとそれはあるブログだった。
「SWORDの古典講座?」
「えぇ、それは私の…私の一押しの古典ブログよ。これを今日読みなさい。授業中は私の古典の授業に限り許可します」
剣崎の剣でSWORDなのか?
いや、決めつけるのは良くないな。
てか今授業中読んでもいいって言った?
「い、いいんですか?」
「ほんとは受けてほしいけど。あなたのことですから、どうせ急ぎなんでしょ?」
な、なんでわかったんだ?
でも、そのほうがありがたい。
「はい、頑張ります」
読んでくれてありがとうございました
前書き長くなってすいません
相撲終わったので何を書けばいいか考えています
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