第77話 懸念と謎
「爆発に巻き込まれてから....僕は死んだと思ったんだけど、でも目を覚ました時、僕は荒野に立っていたんだ」
「立っていたんですか...?」
「うん、信じられないけど僕はそこに自然と居た。そしてディア、君に出会ったんだ。フィクトにそっくりな...幻影の少女がね」
「幻影の少女って言い方かっこいいな」
クリスの言葉にロイはデリカシーなく言うとリドはロイの方を軽く叩く。
「そういうことをその場で言っちゃダメだよ? 心の中で留めておこう!」
ディアはそこで思ったことを口にする。
「というか、そのフィクト・ハルアトスって....」
「うん、君の先祖....だと思う...ちなみに性って女性のが基本つくと思うんだけど....よく残ってたね...フィクトって女だった気がするんだけど...」
「男だったのかもな」
「いや違うでしょ多分....」
「僕がどうしてこの未来の世界にいるのかはわからない....だけど多分、滅んだのは確実だと思うんだ」
クリスは俯いてそう言うとフィアノールは口を開く。
「本当にそうね。記憶障害の一種かしら?」
「....わからないですね.....」
そうやって話しているとクリスは言う。
「もう一つ気になることがあるんだよ」
「ん? どうしたんだ?」
「階級制度って.....なんなんだろうって」
クリスの言葉の真意が読み取れず、皆がわからないでいるとクリスは続けて言う。
「ゼータが階級を出してる...そうだよね?」
「ええそうね。データを垂れ流しにして傍受すれば誰でも手に入る情報よ」
「でも、どうして階級制度を作ったのかなって」
「そりゃ.....................なんでだ....?」
ロイが答えようとするも口にできなかった。今まで当たり前のようにあったそれが、考えればあやふやで、クリスはさらに続ける。
「魔法の強さだったらわかるんだよ。情報を管理するため。他にも何か有用な手札となるかどうかとか、でも魔法も含めた脅威度で測る理由がまるでわからない.....だってそれは....戦場における純粋な強さの話だから....それを厳格に決めている理由.....そもそも......魔法全体を把握してもないんだと思う」
「それは....そうね。ゼータの魔法の観測はあくまで推測。私の魔法も[高速移動]になっているものね」
「え!? あれって違うの?」
ロイがフィアノールの言葉に驚くがフィアノールは冷静にコクリと頷くだけで言葉は交わさない。
「だから僕は知りたいんだ。この世界のことを」
「まあそのためにもぜひ協力しなさい? シグマ打倒までね」
「うん、わかったよ」




