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#-23

 それからあの男性の墓を立て終わるとレキたちは現姫の案内で国を案内してもらった。

 現姫は文化などに詳しくは無かったものの、目に付くもの一つ一つからそれは読み取れたので特に支障は無かった。


 そう、どうやらここは相当な愛人妖国だ。

 ビルまで再現するなんて本当にイカれてるとしか思えない。


 そうして探索を終えたレキたちはこのまま国に戻るのも気が引けたので、ここで一夜を過ごすことにした。


 のだが、


「あっ、レキ~」


 明日も引き続き国に戻らず、ここの探索をしようと思ったレキは単独行動で軽くいまいる街の周囲を歩いていた。

 すると大きな湖があり、ここでなら食料の確保が出来るな。と思った矢先である。


 現姫と共に湖で浴水していた美由が手を振って来る。


「ごめんなさい」


 レキはもはや癖になってしまった反射的な土下座をその場でした。


「なんでレキ、土下座してるの?」

「なんか裸見るのが恥ずかしいんだってさ」


 美由の豊満な胸に顔を埋めている現姫が問うも、羞恥心というものが欠落している美由はまるでレキが異常のようにそう答える。


「いや当たり前の感性だから」


 これには思わずツッコまざる負えない状況だったので、レキは土下座をしたままツッコミを入れた。


 土下座という表情が見えない状態。

 首を傾げる現姫の横で美由は悪戯な笑みを浮かべる。


 そしてそーっと、そーっと湖から出てレキに近付くとそのまま抱き着いた。


「うわぁ! ひゃああぁ!!」

「へへへ~、お昼にイジワルしたお返し~」


 いきなり水の感触に包まれたことに驚き、そして美由の裸を見たことにも驚いてと敵対していた時や話をしていた時とは違い、あまり頭がキレるようには思えない彼。

 現姫はその現象の謎を少し考え、ある答えに辿り着いた。


「レキと美由、仲悪い?」


 そういえばさっき頬を引っ張られたり、呆れられていた。

 あくまで仲間という関係なのだろうか?


「そういうわけじゃないけどッ、離れろ! 男が女の裸見るわけにはいかないだろ!?」


 その言葉を聞いた瞬間、自身の答えが正しいか正しくないかなどどうでもよくなり、ただ現姫は思わず身を凍らせた。


「え、レキ、男? 女じゃなかったの?」

「は? ボクは正真正銘男だよ?」


 少し童顔なのでたまに低い年齢で見られることはあるが、女性と見間違えられたのはこれが初めてだった。

 ただその問いが出たということは。普通に現姫を見ていたレキは更に顔を赤くする。


「前言撤回。美由おかしい」


 ぶくぶくぶくと湖に身体を沈めていく現姫。

 対しレキは小さく謝ると額に手を置く。


「現姫って女性だったのかよ……」

「えっ、いまさら?」


 胸を彼の頭の上に乗っけている美由が思わずツッコミを入れる。

 が、すぐさまカウンターツッコミが来たのは言うまでもないだろう。


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