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#-12

「仮に実験場にしてたとして、どうすると言うのだ!」


 それでも強気の口調で発せられるのは後ろ盾が沢山ある国長という立場だからだろうか。


「その前に一つ質問を。アラクネの奴、なんでこの国の人をさらってたと思います?」

「そんなもの、捕食以外になにが……!?」


 レキの問いに国長は食いかかるように答える。


 ありきたりな答え。

 気を抜けば暴言を吐いてしまいそうな、とても幼稚な回答だ。


「ごめんなさい、もう一つ質問が出来ました。子供の犠牲者、教えてもらっていいですか?」


 なので前言撤回し、レキはもう一つ問いかける。


 口はもごもごと動いていたものの、先程と違い即答はしてこない。

 それどころか、真実に気付いたのだろう。黄色い狸が青くなるように表情がどんどん青ざめていっている。


「まさか……!」

「えぇ、あいつは最初っから復讐しか考えてません。そしてその復讐対象に加担した奴も対象に加えていた。ただそれだけです」


 最もアラクネの仕業では行方不明者の数が合わないのだが、それはあちらの方が詳しいだろう。


 もし問われたらそう問い返そう。

 そういう算段でレキは言葉を進めていたのだが、国長は諦めたのか。はたまた自暴自棄になったのか。ケラケラと高笑いをし始めた。


「なるほど、なるほど。それでお前はアラクネの意を引き継ぎ、この国を根絶やしにするつもりか」


 どうやら後者だったようだ。全く、被害妄想も甚だしい。

 ちゃっかり構えられた拳銃。標的はもちろんレキだ。


 だがレキは依然とドアの横で突っ立っている。

 傍から見ればどうぞ打ってくれ、と言っているような。そんな態度だった。


「だが残念だったな! 貴様はここで終いだ!」


 それを好機と取ったのか。それとも無様と嘲笑ったのか。

 国長は拳銃のトリガーを引く。


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