第8話 やっぱり家がほしい⑥ 気になること
「ふむふむ」
おれは今、集落に戻り、人間とオークの話を聞いている。オークは目の前で正座している。人間とは会話できないのでコボルトに通訳してもらっている。
今まで気がつかなかったが、どうやらおれはモンスターとは意思疎通できるが、人間とは出来ないらしい。
コボルトとしか話したことなかったから全然気がつかなかった。人間にはワンワン言ってるようにしか聞こえないらしい。
あのじいさん(神さま)それくらいのスキルはつけといてくれよ。
・・・今度会ったら顔中舐め回すことにした。
話を聞いたところオークの奴が実は結構良い奴だった。
なんか気絶してたから、なんとなく集落に連れてきてみたら、起きて早々、土下座かましてきた。
事情を聞くと人間を襲おうとした訳ではないらしい。むしろ仲良くしたかったようだ。
一応、おれが木を投げたことや、肉球パンチかました事は説明して謝っておいた。
人間の方はミーアというらしい。
商人をしており隣町に商品を買い付けに行くところだったようだ。
なんか名前を聞くと無性に追いかけたくなってきた。
ミーア、ミーア、ミーア・・・ミーアキャットか
猫ですらなかったけど一人で納得した。
猫を想像すると本能的にウズウズするのだろう。
本物がいなくて良かった。
さて、
「それでこれからどうするんだ?」
話を聞き、おれは2人にこれからどうするかを尋ねる。
ミーアの方はオークは襲うつもりがなかったとはいえ、助けてくれた礼をしたいと言ってくれた。それであればと、家を作るのに必要な木以外の材料や生活必需品、家具を調達してくれることとなった。
オークはしばらくゆっくり出来るところを探していたらしく、家づくりを手伝っても良いといってくれた。
オークが意外と良い奴だったのでコボルト達も賛成してくれた。
ちなみにこれが交渉のスキルを試しに使っていたのは内緒だ。
「よしよし、」
これで、家を作る見通しがたった気がする。
喜びの声がもれる。あと少しだ。
「今日はここまでかな」
とりあえず今日のところはミーアにも泊まっていってもらい、明日からそれぞれ動き出すことにした。
2人はコボルト達と一緒に寝てもらうことにした。
しばらくして様子を見てみたら、枕投げで集中放火されてた。
「さて、」
おれも明日の家づくりに備えて今日は休むことにした。まぁオークの言うことを全部鵜呑みにしたわけではないが手伝ってくれるならあやかろうと思う。ここにきた理由があるかもしれないが、なんかあっても対応できるだろう。
ただ、ひとつ気になっていることだが、オークがおれの肉球を見る視線が凄い気になる。凄い見てくる。
・・・なんかあったんだろうか。
次回につづく
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】
RR【清掃Lv8】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】
N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 1400pt
所持アイテム
「ドックフード5袋」「枕10個」「工具」「抽選券1枚」
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