第30話 受け入れ準備① 買収
領主の館から撤収する前・・・
C級冒険者のラグに色々と頼みごとをしておいた。ラグは病気の妹がいるので支援を約束した結果、心よく引き受けてくれた。
・・・ケルベロスとおれが怖いだけかもしれないが
頼みごとの1つ目は領主の館を破壊したことによる混乱の沈静化。これは問題ないだろう。
2つ目はブルドッグ住民及び冒険者の移住。
ブルドッグ領主を見に行ったのは、みればどのような領主運営がされているかある程度分かると思ったからだ。まぁ結果は、予想通りのクソ野郎だったんだが。
ラグからも聞いたが、住民達は相当困窮しているらしい。また冒険者もダンジョンがあるわけではないため、そこまで稼ぎは良くないとのことだった。
その点、おれの集落はダンジョンもあるし、家も用意できる。土地や食料も開墾はしていかなければいけないが、それも移住者が増えてこれば大丈夫だろう。
さらにはおれやケルベロスといった強力な戦力(抑止力)がいる。
問題があるとすればモンスターと共生が出来るのかということだが・・・
この世界では従魔としてモンスターが街中に存在するのは全然違和感がないようであったため、ある程度ルールを作れば大丈夫な気がしている。
ラグにはその辺りのふれこみをしてもらうことにした。効果があるかわからないが、少しずつ住民・冒険者が増えていけば良いと思っている。
「・・・」
「・・・・・・」
「ということで、スケルトンよ。頼んだぞ」
◇
◇
領主の館を盛大に破壊したおれは集落まで帰ってきていた。帰りに小太りの商会を荒らすついでにストックしてあった高級そうな食料・飲料は根こそぎ貰っておいた。とりあえず無事に帰ってこれてよかった。
「うまい、メシがうまい!!」
ひと仕事終えコボルト達と食卓を囲んでいる。
やはり良い仕事をした後のメシは最高だ。
コボルト達も高級食材に舌鼓を打っている。
むしゃむしゃ
ご飯がすすむ・・・うまい。。
『・・・・・・』
『・・・・・・』
『・・・・・・あのー、ここ食堂じゃないんですが』
目の前のスケルトンナイトがおれにいった。
・・・そういえばダンジョンの5階層だった。
コボルト達を連れて来てみたんだった。
◇
ダンジョン5階層。コボルト達を連れて来た。
おれの気配感知を使えば5階層までは殆どモンスターに鉢合わせないことが前回わかっていたため、コボルト達を連れてきた。
今回の目的は一つ。集落に冒険者を呼び込むためにはスケルトンナイトの協力が必要だと思ったからだ。コボルト達にはそこで何人か協力してもらう予定なので連れてきた。
『・・・・・・あのー、ここ食堂じゃないんですが』
5階層に着いて早々とりあえずメシにすることにしたんだが、食べてたらスケルトンナイトがやってきて話しかけてきた。
「お、久しぶりだな。頼みがあって来たんだよ。とりあえずなんかいるか? 」
おれはスケルトンナイトに軽く挨拶して高級そうなミルクをあげた。
『・・・・・・こんなの私がもらっても意味ないですよぉ』
スケルトンナイトは遠慮する。確かにそうだった。骨だから飲食はできそうにない。
・・・
・・・・・・でもミルクと言えばカルシウムだしな。
・・・
・・・スケルトンナイトにミルクかけてみた。
『・・・・・・お、おお。・・・これは』
『・・・・・・・・・身体中に染み渡る!!』
・・・・・・喜んでいるようだ。
・・・・・・スケルトンナイトの買収に成功した。
(この時はまだ何も話していなかったが)
次回へ続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】【アイテムボックスLv7】
【メテオLv7】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】
N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 600pt
所持アイテム
「枕10個」「工具」「抽選券2枚」「ドックフード7個」
ステータス
種族 ケルベロス
称号 地獄の番犬
魔法 【グラビティLv7】※ロック
【ヘルファイアLv5】※ロック
技能 固有スキル【完全変化】※ロック
獲得スキル
【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】
【グラビティクロウLv7】※ロック
【ヘルブレスLv5】※ロック
耐性
【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】
【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】
状態
【スキルロック】【封印】【記憶消去】
【魔法ロック】
ステータス
種族 オーク
称号 ドM
獲得スキル
【耐久Lv8】【逃走Lv5】【槍術Lv2】【器用Lv4】
耐性
【物理攻撃耐性Lv3】
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