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第25話 簡単なお仕事です⑦ 怒ると恐い


「戻って来たなー」



ダンジョンから集落に戻ってきた。

戻るとすぐにコボルト達が駆け寄ってきた。

遅れてミーア、ケルベロスもやってきた。






・・・ミーアの目がやばい





・・・・・・嫌な予感がする。




・・・・・・




『いぬさん! どうでしたか! アイテムは? アイテム!!』





・・・・・・やばい。圧がやばい。





『んじゃ、私は疲れましたので先に休みますね!!』





オークが何処かへ行こうとする。

どこへ行くんだねオークくん。

オークが逃げるのを阻止した。





さぁここからが正念場である。

ミーアがものすごい目をしながら返答を待っている。





・・・





・・・・・・まぁおれはミーアと話せないからオークよ、上手いこと説明頼んだぞ・・・・・・オークの後ろに隠れ耳打ちをする。




『犬様の感知スキルでモンスターに全然遭遇しなかった』




オークが馬鹿正直に応える。裏切りやがった。





・・・・・・ミーアがもっとすごい目でこっち見て来る。





・・・




・・・・・・ちょっと毛づくろいでもしてかわいさアピールしてみる。





・・・・・・





・・・・・・言い訳はむりそうだ







「怖かったー」



一通りミーアの説教を受けた。ミーアとしてもおれ達の食料事情を考えてのことだ。オークとともに謝っておいた。





ケルベロスはそんなおれたちを見て爆笑してた。





・・・こいつまた爆発しろ。ていうか食料一番食べるのお前だろ。自重しろといいたい。







『まったくー、何にも持ってこないとは思わなかったなぁ』





ミーアがため息をつく。おれとオークは申し訳なさそうにしている。ケルベロスとコボルト達はどこかにいってしまった。






ミーアよ、すまない。なんにも・・・




・・・なんにも?




そういえば鉱石を一個拾っていた。





すっかり忘れていた。ミーアに一個だけあることを話し見せた。





『鉱石ですかー、鉱石一個あってもねぇ』





ミーアが手厳しいことを言いながら鉱石を手に取る。




・・・




・・・・・・ん?




・・・・・・・・・んん?





ミーアの顔色が変わっていった。





『いぬさん‼︎ これ、ミスリルですよ!!』





・・・ミスリル?





アイテムボックスに放り込んだから気がつかなかったが鑑定で確認する。ほんとだ。ちょっ光っているとは思ってたがまさかのミスリルだった。




ゴブリン1匹倒しただけなのに割と良いものをドロップしてしまったようだ。おれのスキル幸運Lv3のおかげなのだろうか。

ミーアは嬉しい悲鳴をあげながら早速街へ行けるように準備をしてくると言って離れていった。





ケルベロスが騒ぎを聞きつけてやってきた





『なんか騒がしいなー。ん?なんだこの塊は?うまそうだな』





嫌な予感がする・・・・・・





「おい、ケルベロス。それはミスリ・・・・・・」




・・・





・・・・・・食いやがった。忠告する間も無く食いやがった。





「このやろー、吐けー!!」





おれは全力でケルベロスの腹に肉球パンチを叩き込んだ。





『・・・んぐ!?』





『・・・・・・お、おい、いぬちゃん、冗談だ、冗談』





・・・・・・ケルベロスがミスリルを吐き出した




・・・どうやらケルベロスの冗談だったらしい。紛らわしいことしやがる。




『んぐ!?』




おれはもう一度ケルベロスに肉球パンチを叩き込んでおいた。

あんまりダメージは食らってなかったので今度のガチャでケルベロスにも有効なスキルでも出ないか期待することにした。





『準備できたのでいってきますねー』





そこに隣町へ行く準備を整えたミーアがやってきた。

おれとケルベロスはミーアから少しづつ遠ざかっていく。





・・・ミーアよ、気をつけていってこい





・・・





『あれ? ミスリルはどこだったかなー』






ミーアが呟く






・・・・・・





『おっ、あったあった』

発見したようだ・・・





・・・






・・・・・・そこには唾液まみれになったミスリルが転がっていた。





『うぇー、なんじゃこりゃー』


ミーアのリアルな悲鳴が響いたのであった。


次回へ続く


ステータス

名前 イヌガミ

種族 犬

称号 コボルトキング・お犬様

魔法 なし

技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】


獲得スキル

SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】

【巨大化Lv5】【アイテムボックスLv7】

RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】

R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】【神の顕N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】

【俊敏Lv3】

耐性

【物理攻撃耐性Lv5】

保有ラッキーポイント 200pt

所持アイテム

「枕10個」「工具」「抽選券2枚」「ドックフード7個」



ステータス

種族 ケルベロス

称号 地獄の番犬

魔法 【グラビティLv7】※ロック

【ヘルファイアLv5】※ロック

技能 固有スキル【完全変化】※ロック


獲得スキル

【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】

【グラビティクロウLv7】※ロック

【ヘルブレスLv5】※ロック

耐性

【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】

【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】

状態

【スキルロック】【封印】【記憶消去】

【魔法ロック】



ステータス

種族 オーク

称号 ドM

獲得スキル

【耐久Lv8】【逃走Lv5】【槍術Lv2】【器用Lv4】

耐性

【物理攻撃耐性Lv3】




評価、ブックマーク大変励みになっております。

ありがとうございます。


次回からは村発展編→ケルベロス編と続いて行く予定です。

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