第26話 隣町での出来事① 交渉
「気をつけて行ってこい」
ミーアがミスリルを持って出発しようとしている。
おれはコボルトを通してミーアに激励の言葉をおくる。
『・・・・・・犬さん、いってきますね!!食材も買ってきますね!!』
流石ミーアである。頼りになる存在だ。
ミーアの後ろ姿を見送る。
・・・・・・ミーアが見えなくなりそうなところで立ち止まる。
・・・・・・ん?
ミーアが引き返してきた。忘れ物かな?
「・・・・おー、ミーア。忘れ物したのムグ!?」
おれが言い終える前にミーアがおれの体を持ち上げて言った
『一緒に行くんだよ!!』
ミーアが怖い・・・
この後めちゃくちゃ怒られた。
◇
ミーアとおれは隣町ブルドッグの商会前までやってきた。ダンジョンでドロップしたミスリルを売るためだ。
ミーア1人に任せて見送ろうとしたらだいぶ怒られて怖かった。おれの俊敏とアイテムボックスが無いと道中が結構大変なのをすっかり忘れていた。
『楽しかったぁぁ』
俊敏で町まで飛ばしてきた。前回来た時は気持ち悪くて死にそうな顔をしていたミーアだが今回は元気だ。
巨大化してあげたら、すこぶる快適だったようである。
買取は商会か冒険者ギルドに買い取ってもらう方法が一般的であるが、ミーアが選択したのは商会の方だった。おれはミーアに連れられ商会の中に入った。
立派な建物だ。円形の柱を中心に商品が所狭しと並べられている。
中に入ると小太りの店長と思わしき人物がやる気無さそうにこちらを見てきた。挨拶もしやがらない。
『ミスリルの買取をお願いします』
小太りの前までてミーアがそういってミスリル取り出す。すると小太りが急に畏まった。人を外見で判断する人物のようだ。
『ほぉー。これはこれは、申し訳ありません。すぐ買取の準備をいたします。』
そういって慌ただしく動き出した。
コイツめ、完全にこっちを舐めきってやがる
◇
『大きい・・・。純度もなかなか。これは・・・どこで手に入れられましたかな?』
小太りが質問してくる。
『・・・・・・出所は言えません』
ミーアがはぐらかす。
『んー、困りましたな。出所がわからないものを買い取るわけにはなぁ』
小太りが渋る。わざとらしすぎる・・・
『あ、なら大丈夫です。他をあたりますので。ではまた』
ミーアがミスリルをカバンにしまい早々に店を出ようとする。
『あっ、待ってください!! これでいかがでしょう』
小太りが慌てて引き止めてくる。
『これの1.5倍なら・・・』
ミーアの方がうわてだった。
この世に数個しかないアイテムであれば出所が重要だが物はミスリルだ。小太りの鬱陶しい駆け引きを交わしてミーアは高値で売ることに成功した。
満足いく金額を受け取るとおれたちは商会をあとにした。
・・・店の柱にションベンして帰ったのはミーアには内緒だ。
◇
『これはまた立派なミスリルだ』
ブルドッグ領主の館には先程ミーアが持ち込んだミスリルを手にした領主と小太りがいた。
小太りからミスリルを手に入れた経緯を聞いているようだ。
『・・・・・・その女を尾行しミスリルの出所を突きとめろ、一緒にいたよくわからんモンスターは捕まえてこい』
領主はミスリルを手にしながらそう呟く。
『承知しました。直ちに選りすぐりを手配します』
そう言って下がった小太りだがその顔は真っ赤だった。
『あのクソモンスターめ、店の中でションベンしやがった』
随分お怒りの様子だ
次回へ続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】【アイテムボックスLv7】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】【神の顕N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 200pt
所持アイテム
「枕10個」「工具」「抽選券2枚」「ドックフード7個」
ステータス
種族 ケルベロス
称号 地獄の番犬
魔法 【グラビティLv7】※ロック
【ヘルファイアLv5】※ロック
技能 固有スキル【完全変化】※ロック
獲得スキル
【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】
【グラビティクロウLv7】※ロック
【ヘルブレスLv5】※ロック
耐性
【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】
【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】
状態
【スキルロック】【封印】【記憶消去】
【魔法ロック】
ステータス
種族 オーク
称号 ドM
獲得スキル
【耐久Lv8】【逃走Lv5】【槍術Lv2】【器用Lv4】
耐性
【物理攻撃耐性Lv3】
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