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第23話 セドリックからのお願い

「セドリック様?」

(何か気になることが有るのなら、言って欲しい)

 考えこんでいたセドリックが、意を決したようにリナに口を開く。


「あのさぁ。デビュタントも終わったことだし、そろそろいろんな方面から夜会だのなんだの、お誘いがきてるよね」

 さっきまで考え込んでたと思えないほど、セドリックは軽く言ってくる。

 リナは実家のお屋敷に戻っていないから、よく分からない。

 父の方からも、夜会の話は来ないから。


「多分、来てるとは思いますけど……それが?」

「リナちゃんのクラスメイトにリネハン伯爵の嫡男がいたと思うけど……」

「ああ、いましたね。そういえば」

 リナは自分の記憶をたぐった。

 薄情ということ無かれ、クラス内では貴族の上位と下位の交流はあまりない。

 特に上位貴族から声をかけれなければ普通、交流は皆無だ。

(まぁ、私はエイリーンに声かけたけど。ジークフリートのパートナーをした時も、お誘いはむこうからだったしね)

「王太子派の伯爵だけどね。今度、子息の誕生祝賀の夜会を開くから、お誘いがくるんじゃないかな。それを受けてみると良いよ」


「何かあるんですか?」

「あるっちゃあるな。息子の方はともかく、親父の方がね。招待状自体は自宅にでも来てると思うけど、直接誘いが無かったら何も無いかもね」

「向こうの出方次第ってことですね」

「そう。第二王子(うち)の過激派とつながってるかもしれないから、いやいや行くって感じで……できるかな」

 リナたちの会話の横で、アルフレッドが嫌な顔してる。


「誘われなかったり断ってサッと引くようだったら、この話は無しだからね」

 軽いノリで話しているわりには、セドリックからしつこく念をおされた。

 なんだか、自分から話をふっているのに、乗り気じゃないみたい。

「分かりました」

 気になることはあるけど、リナは了承の返事をした。

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