55/81
自作自演(じさくじえん)
この作品はフィクションです。実在の人物や団体、四字熟語などとは関係ありません。
(四字熟語については、辞書でお調べください。)
私はリルル。狩人よ。
私は今、依頼で森の中に居る。
ちょっと、苦手な魔物に囲まれて失敗してしまったけど、幸い依頼主には気付かれていない。
ちなみに、その依頼主はキラーホーネットに囲まれている。タグと一緒に。
「タグ!」
「ああ、イズ。戻って来てくれたんだ、助かった。」
なんて好都合な場面。ここで私が、弓で依頼主を助けたらさっきの『森消失事件』は不問になるんじゃない?
パッシュ、パッシュ、パッシュ。
私の放った矢は、キラーホーネットを複数体貫き、後ろの木々に縫い付けた。
「リルル助かった。」
「ほう、さすがエルフ、森の民。弓矢の扱いが上手いですなあ。」
ふふ、計画通りね。エルフ=弓矢を印象づけたわ。




