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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第三章 夜桜編
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無限空想世界の幻想的な物語~夜桜~ 第1話 「動き始める時間」

どうも、わしはしがない小説書きじゃよ・・冗談です。

幻想卿ユバールです。

今回からついに三章となります。

今回の主人公は「リアリナ」さんです!

初の女性視点での物語なので正直真面目にできているか不安です笑。

不快な思いが無いように、全力で頑張ります!

それではどうぞ!



ここは無限の空想を抱く世界「イフニア」、

そのイフニアでは今日も幻想的な事が起きようとしていた。


何故今日も幻想的な事が起きてしまうのか?

その理由は誰も知る余地なし、世界の答えは神でもない私たちには無縁の話だ。


そんな幻想的な事が起きようとする今日の朝、

私はいつもどおり起床時間まで部屋で寝ていた。


私の部屋の朝はいつもまぶしい窓から太陽の光が通り、

いつも暖かな朝を迎えていて、

こんなに気持ちの晴れる朝は無い。


「今日も無事朝が来ましたね・・」


私はベッドから起き上がるといつも最初に顔を洗い髪の毛を整える。

長いというわけでもないため時間はそこまでかからない、

白銀の髪をしならせ、柔らかそうにふわふわと、

しかしどこかクールで出来る人と思わせる髪型でなくてはいけない、

中々調整の難しい髪型、だが私にはできる。


いつものメイド服を取り出そうと思ったが、

今日はお嬢様から貰った心機一転の新しいメイド服を着る事にした。


ふわふわとしているがチェック柄でとても私が着て似合うかどうかという感じだ。


こんなシャレた物を着ていてメイド長が務まるだろうか、

いや、全てを着こなしてこそメイド長、私はやれる。


「よし、今日の準備も万端ですッ!」


鏡を見てもどこにいても恥ずかしくないメイドの姿、だと思いたい。

今日の私は新しい私として頑張ってみよう、

朝早く起きてまず行くところはロビーだ。


ロビーに集合して私を含め数人は早朝組と言う、

この早朝組は朝ごはん、食堂の掃除、紅茶の準備などなど、

朝からやらなくていけない事を自分達でやるのだ。


それを決める為にまずはロビーで話をするのだが、


「今日も1日社畜だぞい!」


まあ、当然心の乱れが多い者が大半だ。


特に誰とは言わないが銀色の髪の毛をした女顔の使用人が乱れている。

彼は朝早起きでとてもいい心がけなのだが、

その分働きたくないという思いが激しく伝わって来る。


彼の名はシルバー・ウィルコンティ、

数日前、この屋敷をお嬢様の物として取り返しに加勢してくれた英雄だ。


その時はとても男らしい姿勢、最後まで貫いた騎士の様な姿、

華麗な戦いぷり、あの時の彼はすばらしかったのだが、

普段の彼はなんというか、カオスフリーダムと言った感じに、

定期的に意味不明な発言をする。


なんとも不安定な人物だ。

(詳しくは「真紅」を読んでね)


「おはようございます、銀」


「あ、おはようリアリナさんッ!今日も御日柄もよく、大変ブラック日和ですね!」


「ええ・・そうですね・・今日はいつもに増してフリーダムですね、あなた」


「僕はいつもこんな感じですたい!朝だからテンションが高いだけだよ!なんせ主 人 公ですから!」


この様に誇らしく笑顔で語りまくるのが銀だ。

私はお嬢様が「おもしろいからそのままで!」と、言うが

正直風紀が乱れるからやめてほしいというのもある。


最近では町で噂になっているとかなっていないとかと言う噂も聞く、

この様に屋敷の問題にもなるし流石に真面目になってほしい所だ。


ちょっと言ってみようかしら、わりと真面目に言ってみましょう。


「銀、お嬢様はああいましたが、そろそろそのしゃべり方を変えたらどうでしょう?」


「え~駄目ですよッ!この喋り方とこのキャラは僕の言わばアイデンティティー!この素晴らしい自由な行動をするものが常にいなければ物語を面白おかしくするなんて無理だって~」


「で、ですが!最近そのキャラ付と言う問題で村や里から貴方「お花畑の使用人」とか言われているのよ?悔しくないの?」


「むしろご褒美ッ!嫌うなら嫌えばよい!僕の様な性格を嫌うやつなんて大半じゃろうて!ついてこれるか?俺のスピードにと言われて付いてこれなかった、そういう事!」


「なるほど、わかりません」


銀の言っている事はやはり理解不能だ。

どこからツッコめばいいのやらと言った感じだ。


「朝からやかましいぞ・・銀ッ!!」


「あ、ジャックさんちっすちっす、今日も御日柄・・」


「おい・・寝てろッ!!」


「ア゛ア゛ぁ゛ー!!再起不能!!」


突然銀の後ろに出て来て銀の頭を机目掛けて叩きつけ男は・・、

ああ、アレはジャックですね。


この屋敷の執事と言う事で定着しているサブリーダーです。

体つきも顔つきもいう事なしなのに、

いつもあの調子でボケとツッコミをやってる漫才野郎、

髪の毛が長すぎていつもポニーテールにしてるのだけれど、

正直切れば良いんのでは?


と、思うのは私だけだろうか。


「それはそうと執事と使用人が男二人そろって朝から机を壊さないでほしいのだけれど?」


「そ、そうですよ・・、何も頭を使ってドーンッは無いって、ドーンッは」


「心配するな、こういうのは大体何事も無かったかの様に治ってるんだよ、どっかのデが3回付く城も毎回何事も無かったかのように治ってるだろ」


「言ってる事は解りませんがわかりました」


「よろしい、それでこそリアリナだ」


なんだか朝から見たくない光景です。


穏やかなな風景ではあるのですが、

銀があからさまに木が刺さりすでにボロボロの姿だったり。


ジャックの態度も悪いし、

やはり・・風紀が乱れる。


しかしこんな事でめげてはいけない、お嬢様に仕える身として、

しっかりしていなければなりません。


気を取り直して、二人にそろそろ早朝組としての話を持ち出さなければなりません。


「それはそうと、今日の役割に映りましょう、もうそろそろ開始時刻です」


「すると今日は俺が朝の食事、銀が食堂の準備だな」


「フフッ・・ついに僕の掃除スキルを見せる時が来ましたね・・任せてください!僕は人一倍家事が得意です!」


「(それマジで言ってるから困るんだよな・・この前も布団が新品になって帰って来たし)」


「(銀、実は私と同じくらいできるんじゃないかしら・・やる気があれば)そして私が【春風の里】まで赴いて枯渇している物を調達してくればよろしいと」


何故早朝班と言う名目で里まで行く係が存在するか、

それはきわめて道のりが危険だからだ、

ここロンディニア市では洋風に作られた町ゆえに食材、

原料など売られている物が限られている。


そのため市を離れ、

馬車で里まで行き天然物を手に入れたり仕入れたりしなければならない、

また、個人の要求も聞かなければいけない始末だ。


本来なら使用人にやらせるのだが、

一度行かせて負傷者が出た為行かせるわけにはいかない、

ここは実力もトップクラスな私が行くことになった、しかも一人で。


「まあ、何も問題はありませんよね、屋敷にはジャックと貴方、そしてジンがいますし、おまけに緑のあざといメイドもいますから何も心配はありませんね」


この今いる二人以外にも使用人はいる。

ただ現在は早朝から組手をしていたり、まだ寝ていたりなどしている者だ。

余談だが、

今いる三人と先ほどの三人で我々は【紅の六人衆】と言うお嬢様に仕える部隊の一員です。

屋敷を守る為、彼らもまた日々努力しているという事です。(詳しくは狼猫編をチェック)


「最後の鈴凛ぐらい名前覚えてやれよ・・」


「ジャックさん、タンバリン美香ですよ」


「2人とも違うとおもうのですが・・」


銀はともかくジャックは絶対に人の名前を覚えていると思ったのですが、

まさかそんな忘れ方をするとは・・、

可哀想だから私は心の中でちゃんとした名前で呼んであげよう。


「とにかく僕とジャックそれにジンとカスタネット尊にまかしておけよ!」


「(誰だカスタネット尊てっ・・)とにかく、2人ともよろしくお願いしますよ!」


「ういっす!行ってらっさいです!」


「あーちょっと待て」


「なんですか?」


ジャックが私を止めるなんて珍しい

何か不安な事でもあったのだろうか?


「これ、中にサンドイッチと水稲が入った小型の鞄だ、戦闘が激しいお前でもウエストバッグにしておいた」


「えっ?わざわざこんな立派な物を?」


小さなポーチの様な鞄、革で出来ているから中々に頑丈なのが伝わる。


こんな立派な物をわざわざ作るなんて、どれだけ心配しているんだか、

でも、せっかく作ってくれた物に対して私は文句は言わない、

正直に喜ぶのがよいでしょう、どんなに恥ずかしくっても素直になる事が一番です。


「ありがとうジャック!それにしてもずいぶん・・サイズがピッタリですね?私の体形覚えやすかったですか?」


「そんだけモデルみてぇな体形してたら嫌でも分かる」


「ちなみにそれ僕が昨日1時間で作ったオーダーメイドだよー!凄くね?僕凄くね!」


銀の裁縫は本当にクオリティがおかしいですね、これは・・、

あの子本当に裁縫において作れない物が無いのからみんな銀に裁縫を頼んでいるのよね。

でも本人は


「作りたい物以外はあんまりなー」と

言って上手いわりにみんなのやくには立っていないのよね。


普段は凄いめんどくさがりだから、ここまで立派な物を作ったのは流石にびっくり、

なんだかちょっと気分が向上してしまいそうです。


ちょっぴり私より上手いのが悔しいですが、敬意を払わなければ、


「フフッ、ありがとうジャック、銀、これで安心して行けます!」


「そりゃ良かったぜ、屋敷の中で1位2位争うお前が不安なんか感じてたらビックリだっつうの」


「ええ、誇り高きお嬢様に仕える身として、私はいつでも強くなくてはいけませんからね!」


「(凄い嬉しそうだなー、慢心抱いてなきゃいいけど、リアリナさん)」


こうやって見てみると私を信頼してくれる仲間の為にも、

今回は気合入れて頑張らなければいけませんね、

この屋敷の風紀の為にも!


私はドアを両手で押し、

光が差す外へと足を一歩踏み出し、

ふり返りあいさつを言った。


「それでは行ってまいります!」


「おう!行ってこい!」


私はそのあいさつを最後に、

いざ、調達の旅へと赴いた。


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