表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉たち(ムキマッチョオネェ)に乙女ゲームをやらされた俺は、攻略対象として転生した  作者: 鴇田 孫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/14

第1話 ざまぁの鐘が鳴る朝に

登場人物の設定を変更して、書き直しました。

すいません(;´A`)

誤字脱字や、ちょっと分かりにくいとか、ありましたら

御教授くださいませ。

白亜の大広間に、ざわめきが渦巻いていた。

豪奢なシャンデリアの下、金髪碧眼の王子──リオネル・ド・グラントは、茫然と立っている。


本来なら、ここで涙を流す役なのだ。

マリエル・フロレンス嬢が高らかに叫ぶ。


「リオネル王子! あなたの行いは、到底許されません! アンリエット様を泣かせ、他の令嬢たちを弄び……!」


群衆がざわめく。

この瞬間、ゲーム内では“バカ王子”リオネルの人生が終わる。

断罪、国外追放、そしてプレイヤーはすがすがしく次の攻略対象へ――。


だが。

リオネルの唇が、ふっと笑みに歪んだ。


「……ああ。やっぱり、そういう展開だったな」


その一言で、マリエルの動きが止まる。

そして彼の中に、ざらりと記憶が流れ込む。

かつて王族として生きた“自分”の記憶――。

姉たちに囲まれ、女心に翻弄され、戦場に散ったあの人生。


(……また、王子か。懲りないな、俺)


だが今回は違う。

周囲の侍従も、兄王子アーロンの冷笑も、

“前世を思い出したリオネル”には、まるで茶番劇に見えた。


「マリエル嬢。僕があなたにした“罪”とやらを、もう一度説明してくれないか?」


「えっ……?」


「できれば、証拠つきでね」


その声音は穏やかで、どこか柔らかく。

だが、広間にいた誰もが息を呑んだ。

“バカ王子”のはずのリオネルが、まるで人を試すような眼をしている。


アーロンの眉がわずかに動いた。

マリエルの唇が震える。


「そ、それは……貴方が、アンリエット様を――」


「……泣かせたのは、僕じゃない。泣いた理由を、君はちゃんと聞いたのか?」


静寂。

ほんの数秒の間に、空気が変わる。


リオネルは、ゆっくりとマリエルの手を取った。

ゲームの中では“悪役王子断罪”の場面のはずなのに、

まるで“王子がヒロインを慰める”イベントのように。


「君が正しいと思うなら、それでいい。でも――君の瞳に、まだ迷いがある」


「っ……!」


マリエルの頬が紅潮する。

断罪のはずが、攻略フラグが立つ音がした。


(……はは。なるほど、これが“乙女ゲーム”ってやつか)


リオネルは、軽く息をつき、笑う。

その瞬間、前世の姉・セレスティアの声が脳裏をよぎった。


『リオ、ちゃんと恋愛ゲームくらい、やりなさいよ。女の子の気持ち、分からないままだとダメだからね?』


(……お姉さま。俺、今度こそ“ちゃんと”やるよ)


断罪の鐘が鳴る。

だが、誰も気づいていなかった。

この日を境に、“乙女ゲーム《ロイヤル・メモリーズ》”のシナリオが、

静かに崩れ始めていたことに――。


少しずつですが、書いていきたいと思いますので、宜しくね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ