表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/45

ヒーちゃんの名案?!



正義は守られた。


テーブルの上にある大皿に乗った真っ白な丸い塊。それはこの世界に於ける正義なのだ!!


「粉がテーブルに散らばってるから。ねぇカズキ。聞いてる?」


あれでいて学級委員長気質のクザンがぶつぶつ言っているのは聞き流す…一択で。

大福たるモノ、食べれば必ず粉が舞い散る運命なのだ!


さて、伝統の技で領主を追い返した頃に到着したヒーちゃんが、何故か超ご立腹なんだけど。


「ご主人様!!私だって役に立つのです!!今度から仲間外れはやめて下さい。」


怒りから始まり最後はしょんぼりで終わる。何のことだと頭を捻っていたら、ヒーちゃんの言葉にツッコんだのはレナトゥスだった。


「声がデカいな。それよりも早く成果の話をしろ。」


悔しそうな表情のヒーは、それでも懐から袋を取り出すと乱暴に置いた。


ドン!!!


結構な音を立てたソレはかなりの大きさで。

何処に入ってたんだ、ソレ。


「ご主人様。あの『マドレーヌ』がバカ売れしてコレを託されました。あ、意味不明の伝言もありました。」


さすがは『マドレーヌ』。って言うにはちょっと多すぎるんじゃないか?

だってコレって、大きな袋が全部売上だとしたら。

ひぇぇーー!!自分の想像に震えがきちゃったよ。


「ご主人様。伝言は『正気でない価格での提示ありがとうございました。お陰様で売上がこちらになります。』ねぇ、俺も矢口立ったでしょ?ちゃんとやったんですよ!!」



ヒーの叫びはこの際無視で。

やっぱり、売上な訳なのか。しかし、『正気でない価格』とは失礼な。、

一個 100円相当でとお願いしたら『"€1→』だと言われたからそうしただけで。

庶民のお菓子=100時   でしょ?

もちろん、材料費はタダですし。

(いや、実際にはタダではないのだ。契約をしたからな。)

乳製品の開発の請負と必ず売ってくれと言ったらびっくりな提案があったんだよ。


目を剥くって本当にあったんだな、って気づいたよ。


「ふぅ。常識学びましょう。こちらに利益しかないですよ。では『無料購入権』を差し上げます。」


これですよ、コレ!!

『無料購入権』って何?結局、タダ、食べ放題、無料!!


言い方は色々あるけど、ありえねぇーーー。


確実にバカなのはヤランさんだよな?でも素晴らしい人だ!!(天使か?!)


「ねえ、コレの価値分かる?」と、目の前の大きな袋を指差して聞いたら意外な方向から回答が来た。


「それはこの街全てが買い占められるほどのコインですね。

いったいどれほどの菓子を作ったのですか?」


おっ?いつの間に…。

領主が部下数人と後ろに立っていた。


しかもまたもや、答えはレナトゥスが勝手にしてた。

「菓子ではない。原材料自体を売りに出したのだ。特に『ニワの卵』を多数な。」


「何と非常識な…」失礼な。

アレはニワが,悪いんだよ。増殖するにも程がある。あの倉庫2〜15まで卵だらけになったからな。


売り払わないと新しいモノが買えないんだから!!

(倉庫には品質保持の魔法がかかっていて腐らないから、また凄い(貯まるんだ。)んだ。)


「領主よ。今回は何用だ?」レナトゥスナイス!!


そうだよ。

さっき帰ったから、やっとお茶の時間になったんだぞ?

また、税金なのか?

もうこれ以上払えないってお婆さんが泣いてたよ?!


「尋問は簡単でしたから。余罪は後にしてとにかく詫びに参りました。」

そう言って領主はお爺さんとお婆さんの前に跪き頭を下げた。


「この通りだ。不徳の致すところで申し訳ない。もちろんあの者らの言っていた土地代などない。払った分は返却する。許して貰えるだろうか。」


真っ青になったのは、何故かお爺さん達で慌ててた。


しかし、領主も頑固で跪くのやめず続ける。

「必ずや良い街にする。許しを」


「も、もちろんです。こんな頭を下げてくださる領主様などおりません。下々に興味すら無い人々が殆どですから。

我々がその目に写ったなら有難い。」


今度は領主が顔色を悪くする番だ。

そうだな。聞きようによってはイヤミに聞こえる。しかし、お爺さんは素直な心持ちなだけで。だからこそ返す言葉もないのかな。


「領主さん。俺は思うんだ。

頭を下げるのも大切だけど。本筋は行動でね。それこそが誠意だ。」


おー。久しぶりに良いことを言ったな,俺。


「貴方様にもお礼申し上げます。気づきをありがとうございます。」


「よせやい。『貴方達』なんて柄じゃねえよ。俺の名は一輝だ。それにこの街には素晴らしい宝がある。コレだよ!!」


俺が差し出したのは、お婆さん。

え?大福じゃないかって?

作り手がいなければ、単なる材料だからな。

これほどの大福は滅多にあるもんじゃない。


お婆さん、ありがとう!!


あ、見てないし。

レナトゥスに耳打ちして何の話なんだ?


「ところで先程、問い合わせがあったのですが。」

ちょっと深刻そうな領主の顔に合わせて、レナトゥスも眉間に皺とか寄せてる。


くそう…イケメンは何の顔を似合うとか。

許せん。。、。(羨ましい。。)


「ご主人様。我が背中に乗りお菓子探しをしませんか?世界には素晴らしいお菓子があると思うのです!!」


放って置かれた俺にヒーちゃんが提案してくれた空の旅。しかも菓子探しとは。


マジで名案じゃん!!


ヒーちゃんにしては、やるね。よーし、行くかなぁ。

領主とレナトゥスの真剣そうな話し合いを見るのも飽きたので、クザンに耳打ちして外へ出る。


ちょくら散歩に行ってくるよ。。と、


うぉ。

一瞬で空の上とは。


でもヒーちゃん。上空は寒いな。。

上着を下さーーーい!!



***


「ですから捜索隊の問い合わせには話を濁しましたが誤魔化せたかどうか。」


「いや,既に遅かった様だ。もう来たようだな。

ふふふ。主人は既に逃亡したがな。」

(コレが本当に直感ならば…)


「失礼する。我々は…あ!!」


扉が開いたその瞬間、主人の声に応えて吾の姿が搔き消える。


吾の残像は見えたか?久しぶりだな、

フリドよ…。



またもや、編集しました。

読み返して投稿しているはずが、力不足に気づく。


を、繰り返しております。


拙いこのお話しを、お読み下さる皆様。

本当にありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ