転生そして現象(1)
俺は東 洸太理系の大学生で理系科目だけ満点とれる だが他教科は全て並の点数である。
大学の休みの日に友達と遊んだ帰り道真っ暗な夜の下を歩いていた
「街灯があるとはいえ 暗いなぁ しかも新月だとは もっと都会の方で暮らした方がいいか まぁそう思うならこんな時間まで遊ぶなって話ではあるか」
などと独り言を言いながら歩いていると足音が聞こえ おっと、独り言聞かれたか? 恥ずぅと思っていたその時足音が速く大きくなった。なんだ?と思い後ろを振り返ると無精髭を生やした男が真後ろにいた。
「な、なんですか?」
「いや〜 すまないね こんな光の少ない暗い夜道を歩いてる君が悪いんだよ〜」
「ど、どういう…」
その時無精髭の男が後ろに隠していたナイフを取り出した 直ぐさま後ろへ下がろうとしたが間に合わず無精髭の男が俺にナイフを刺す
「ぐうぅ…いきなり…何を…」
「あれ? 死んでないのか? 全く素直に刺されてれば良かったのに まぁでもこの出血量なら時間の問題か じゃぁね 恨むならこんな暗い道を通った君自身を恨んでね? ギュフフ」
「…気持ち…悪い…笑い方しや…がって…」
やばいな だんだん感覚が無くなってく…あ、そうか死ぬのか…あーあ 卒業して世界の色んな所見てまわりたかったなぁ
チュンチュンと動物の声がする森の中にポツンと1つの家が建っていた
「うっ…はっ! ハァハァ」と息を吹き返す
あれ?生きてる?ん?なんだこの服…刺された場所に傷一つもない…あれ?なんか手が小さくないか?視点も低いような… そしてなんだここは? 何処なんだ?家…か? すごいボロボロだな…気になる事が沢山ある
とりあえず俺のいる部屋を調べていると大きな鏡があった そこに映っていたのは白髪の小さな子供だった
「な、なん…なんだこれー!!」
こ、これが俺…だと?!
まさか転生…したという事か?こんな事が有り得るのか?アニメ漫画の世界に来たというのか?こんな事信じられる訳がない…きっと夢だ!そうに違いない!!
だが俺は死んだ身…夢なんて見るだろうか…
まぁ難しい事は後で考えよう とりあえず今はこの小屋を調べなければ と目の前の扉を開ける
ここはリビングか?それにしても今にも崩れそうな家だな柱が今にも折れそうだ。 流石に家の人は居ないよな というかこんな家に住んでるやつなんているわけが無いか こんなボロボロだといつ崩れるか分からなくて放浪者ですらすまないだろう。
家族で食事をしてたであろう長いテーブルも足が全て折れ むしろ板と棒でしかない。そして経年劣化で少し押しただけで割れてしまう。他の家具も同じだ。
辺りを散策していると1枚の写真を見つける
そこには1人の爺さんと俺の姿が写っていた。
こ、これは…俺? いや正しくは転生する前のこの体の子か…
その時いきなり頭が押し潰されるような痛みに襲われる
「う、うぅ…うあああぁ 」
な、なんだこの痛さ尋常じゃない…いきなりなぜだ!
写真を見たからか? やばい頭に過去の記憶が流れ込んでくる
「じぃちゃーん」
「おぉ〜 起きたのか おはよう シルティア」
「おはよう じいちゃん」
「今日のご飯はハニートーストじゃよ」
「わーい ぼく じぃちゃんのハニートースト好き!!」
「そうか そうか嬉しいこと言ってくれるのぉ」
「じぃちゃん ぼく またじぃちゃんの冒険の話が聞きたい ぼくじぃちゃん見たいな冒険がしてみたい」
「そうか 良いぞ〜 話すとしよう 」
「この賢者 ノヴァ・アルバードのこの世界の全てを見てきた冒険譚を」
こんな平和な何気ない生活を楽しく2人で過ごしていた。
だけどそれは長くは続かなかった。
ノヴァ「シルティアよ じぃちゃんは街まで買い物に行ってくるからのぉ いい子で待っておるんじゃぞ」
シルティア「うん! 待ってる」
ノヴァはシルティアの頭を笑顔で撫でて買い物に行っただけどそれっきり帰ってこ出なかった
シルティアはじぃちゃんを探しに行こうとしたが前にじぃちゃんにこっそり着いて行こうと外へ出た時、黒く大きなドラゴンに出くわし必死に逃げようとしたが、あまりの恐怖に足が動かず声も涙もでなかった。
ドラゴンがシルティアを食べようとした時、雷の槍がドラゴンを貫いた。
「大丈夫か? シルティア!!」
ノヴァを見て安心したのか「じぃちゃぁぁん」と大号泣しノヴァはそのシルティアを抱きしめる。
「無事でよかった じゃが、なんで外へ出たんだ?」
「…寂しくなっちゃって …会いに行こうとしたの…」
「全くそんな事言われたら 怒れんじゃないか」
「じゃが もう出たらいけんぞ わかったな?」
「うん…」
という事があったためシルティアは外へ出ず帰りをずっと待っていた。
そして空腹により餓死してしまった。
現在
「や、やっと痛みが落ち着いた…」
そうか、この子はじぃちゃんが好きだったんだな
自分の事じゃないのに涙がこぼれる
「よし、この子の為にも大賢者 ノヴァ・アルバードが全て見たと言うこの世界を見に旅に出よう!! そしてそのノヴァ・アルバードがどうしてあれから帰って来なかったのか調べてやる!!」
目的は出来たが問題がある
今の俺は5歳であり、旅に出るにもこの森にいるモンスターを倒す術も無い
何かないかと家のあちこちを探してみると地下へと続く階段を見つけ降りてみる すると地下は広大な書庫となっていた。
こんなに本があるのか…1万は超えてるだろこれ…気が狂いそうだ だが全部読んで俺の糧にしてやる!! なんせ俺の特技の1つは速読だからな!
その後5時間かけて全て読み終えた。
歴史書、小説、童話、魔法書など色々とあり全て記憶した
さてこれからどうするか…と思いながらウロウロと歩いていると壁際の本棚の床に引きずった様な跡がありとりあえず隣の本棚の端の床を見ても同じような跡があった。
もしやと思い本棚の隣合ってる所を両手で左右の本棚を引き戸のようにして開けようとすると本棚が動きその奥は畳1つ分の狭い部屋なっていた。
なんだこの椅子と机だけの空間とつぶやきながら中へ入ってみると机の上にはノヴァ・アルバードが書いたであろう手記があった。
俺はその手記を手に取り読んだ。
そしてその手記の題材は『現象』だった。




