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藤本落語  作者: 藤本GJ
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来世パチンコ

男はパチンコ屋にたどり着いた。


しかし、ここのパチンコ屋は勝手が違うらしい。受付にいた若い女性から聞いた説明は


「換金できる物は、来世の才能などになります」


換金表を見せてもらうと



1万5000発…プロ並みの運動神経、東大行ける頭脳


1万発…美男美女


8000発…お笑いの才能、絵の才能、文才、音楽の才能


6000発(セール中)…料理の才能、運転の才能


5000発…人並み以上に勉強出来る。偏差値60前後


3000発…何か面白い雰囲気


2000発…来世はペットの犬か猫



他にも色々あったが、高いのはこの辺り。男は質問した。


「3万発出したらプロ並みの運動神経、東大行けるほどの頭脳、両方貰えるんですか?」


「はい。あげますよ」


「あと、何か面白い雰囲気って換金する人いるんですか?」


「それを人間的魅力と捉える人は換金されますね」


「そういう考え方もあるのか」


男は感心した。もう一つ気になる事も聞いた。


「…もし、0玉で換金出来なかった場合は?」


「その時は来世で虫になってもらいます。ちなみに、人の玉を取って打った場合も来世ゴキブリになりますのでご注意ください」


「それだったら、落ちてる玉って拾わない方が良いですよね?」


「その方が無難でしょうね。まぁ、落ちた玉は係りの者がすぐ拾いに来ますが」


「あと、最初に何発もらえるの?」


「前世の行いによって変わりますが、あなた様は200玉です」


「えっ!少なっ!…って言うかここはどこですか?」


「200玉より少ない人もいますので。ここは来世パチンコと言いまして、ここで来世の能力が決まります」


「あの世みたいな物ですか?」


「まぁ、そうですね」



男は200玉持って、爺さんが座ってる横の角台に座った。


『来世は昆虫だろうなぁ』と半ば諦めながら打ってたら5回転目!


まさかの大当たりで連チャンが伸びに伸びて1万5000発!


東大に行ける頭脳と換金した。









しかし、男の来世はゴキブリだった。


実は隣りの爺さん。男が当たった際、自分の玉を1玉紛れ込ませていたのです。


男の前世はクレーマーで、働いてる人達から嫌われていた。


隣りに座った爺さんも昔、駐輪場のバイトで男にイチャモンを付けられて恨んでいたのです。


最初に貰える持ち玉は、前世で人や動植物に慕われてたら多く貰える。


来世パチンコの正解は打たずに換金である。


打たずに良いくらいの持ち玉を貰えるぐらい、そっちで精進しなはれ。

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