王様や
車イスの爺さんがいた。
車イスになった時の周りの人の親切さに感謝していた。
コンビニの店員や駅員さん、役所の人は「押して」と言ったら指定した場所まで押してくれる。
周りの親切さに最初は感謝した。
この爺さん、ある時からその親切さを当たり前に思い始め、たまに押してくれない人に対して叱責した。
駅にいた派遣っぽい兄ちゃんがスロープを敷き降ろしてくれた。
降りた際に「押して」と言うと
「電動やねんから自分で行って下さい」と押すのを拒否された
「何で押してくれへんねん!障害者に優しくせなアカンやろ!駅が言うてんのか?」
聞くとその兄ちゃん
「いえ、電動車イスなんだから、自分で行けるじゃないですか?僕らも別の人を乗せ降ろしせなダメなんで、電動で行けるんやから1人で行ってほしいです」
「そんなん電池もったいないやんけ!お前、駅長室連れてけ!」
兄ちゃんと俺は駅長室に行った。駅長に怒鳴った。
「お前んとこの教育どないなっとんねん!客が押せ言うてんねんから押せや!電動、手動関係ないやろ!押せ言うてんねんから押せや!」
駅長は謝って来た。なので
「ルール制定しよや」と頼み
『車イスのお客様が駅構内で申告すれば、押して連れて行く事』
「こっちサイドが忙しい時どうするんですか?」
派遣の兄ちゃんがチャチャを入れて来たので
「それが終わるまで待ったるから押せ!」
言い返した。これにより、忙しい時は待つ事になった。
とは言え、ルールを作れたので王様気分になった。
ルール制定されてから、駅に行くと、モメな派遣の兄ちゃんが板を敷いて来た。
「ルールで決まったやろ。押してや」
兄ちゃんは無視して来たので
「お前、駅の決まり事無視すんのか?押してや」
兄ちゃんは線路に向かって押した。
「お前、何やってんねん!止めろ!もう押さんでいい!止めろ!」
プァーーン!!
ジジイはとあるワンルームの部屋にいた。周りには若い男が何人かいる。
部屋の真ん中に大きな黒い玉があった。
「何やこれ?」
ジジイが聞いても誰も答えなかった。
すぐに、足から消え出した。
「何やこれ。どうなってるねん!うわぁ!」
ジジイは若者達と夜の外に出た。見覚えのある風景だ。
「何や、家の近くやんけ。ちょっと兄ちゃん、あっこのマンションまで押してくれへんかな?」
兄ちゃん達は無視してどこかに走って行った。
「おい!障害者に優しくせえって学校で習ったやろ!」
しばらくすると、肩に鳥を乗せたオッチャンが通りかかった。なので
「ちょっと後ろから押して」
頼むと
「ゆうぞう君?」
と聞かれたので
「違うけどあっこの家まで押して」
頼むと
「ゆうぞう君をどこにやったんだ!」
バシュッ!
ジジイは地獄で地獄を見た。
ちなみに、駅で線路に押した派遣の兄ちゃんは、モニターに映ってない。車イスも爺さんも線路にいないって事で証拠不十分で釈放された。
周りの人間に感謝しないと地獄だぜ。
ガンツやね
あと、漫才の台本『王様』で派遣の兄ちゃん視点で書いてます。
https://ncode.syosetu.com/n8938fp/18/




