来世はカール・ルイスで頼むわ
意地悪な車イスのジジイがいた。
駅員に
「おい!押せや!俺は足悪いねん!早く押せや!リハビリセンター間に合わんやろ!もっと障害者大事にせいやボケッ!」
コンビニ店員に
「おい!押せや!俺は足悪いねん!あっこの品物取ってくれや!カゴはお前が持てや!もっと障害者大事にせいやボケッ!」
道行く人には杖でシッシッと払いながら
「どけコラッ!リハビリセンター遅れるやろが!もっと障害者大事にせいやボケッ!こ◯すぞ!」
このジジイ、元ヤ◯ザやったらしく、拒否した人には
「おい!何で俺が車イスになったか知ってるんか!元ヤ◯ザや!鉄砲玉なってんや!組みのために足犠牲にしたんや!敬えよボケッ!」
そこからの武勇伝が面倒臭くて、みんな渋々手伝った。
ある日、ジジイは殺された。
「ウチの組の株下げてくれたらしいな」
と言われ刺された。
「ここはどこや!」
ジジイはあの世に来た。神様は笑顔でジジイを迎え、そしてこう言った。
「足が不自由な中、よく頑張りましたね。来世は選ばせてあげますよ」
「おう!足悪い中、頑張って良かったわ!健常者カスばっかりやったけどな!来世選べるんやな!じゃあ来世はな、すばしっこい奴がええわ。来世はカール・ルイスで頼むわ!金メダル取って縦横無尽や!」
あかん!めっちゃ早いわ!
ちょ、見失ったって!
お父さん!ゴキジェット取って!
ジジイはゴキブリに生まれ変わった。本来障害のある人の来世は優遇されるが、それは周りに感謝した人の話だ。
神様のフリをした悪魔は天から逃げ惑うゴキブリを見てニヤリと笑った。




