読まなきゃよかったな
「見たんですね」
日記を読み終えた瞬間、背後から声が聞こえてきた。あの女だった
「あ、いや。見たって言うか、見えたって言うか」
「男の言い訳は聞きたくないです。あずきさんに聞いているんですよ。状況的にわかりませんか?」
女の目はさっきよりも殺すような目をしている。俺は猫助に助けの視線を送ったが、猫助も恐怖からか固まっていた。
「討伐対象の情報は少しでも知っておいた方が良いからね」
「最後にお願いですが、日本人形と私との戦闘、この日記を見たことを水に流しますので、あずきさんだけここから出て行っていただけないでしょうか?」
「それが罠じゃないとどうやって信じろと?」
「女同士、心でわかりませんか?」
「さぁね」
あずきはリボルバーを構える。あずきはこの女に対して銃口を向けるのに一切ためらいがないようだ
「本当に残念です。その日記を見てもなお、同じ女として私に同情していただけないのですか」
「私は仕事に私情を入れないタイプだからね」
あずきはリボルバーの弾を全弾打ち尽くす。白い手が一斉に俺達を襲ってくる。あずきは俺を掴んで地下室から抜け出した。地下室の扉から出てくる幾数もの手にあずきは何度もリボルバーを撃つが撃っても撃っても白い手が湧きだしてきてキリがない。
「酷いですね。そんなに躊躇なく人を打てるなんて」
その声は俺の耳元から聞こえた




