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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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自衛隊

 日本における自衛隊の役目はダンジョン災害以降様変わりした。

以前は、自国の防衛、救助、他国への災害派遣などの任務にあたっていたが…。

今は、訓練を終えたものは皆ダンジョンでの活動がほとんどである。



ダンジョンによってレベルが上がった肉体は凄まじく。

救助活動においても大きな成果を上げた。

なんせ消防車を人力で運ぶ事も可能なのだ。

その気になれば山火事においても延焼を食い止める為に木を一瞬で切り倒すことすら可能だ。



もちろんスキルに関しては地上では十全の効果を発揮できない為、消火活動などは未だに機械に頼ってはいるが以前とは比べ物にならないほどの強さを誇っている。



これに関しては警察も同様といえば同様なのだが、警察官は一部の特殊チームを除けばそこまでレベル上げをしてはいない、20~25というのが一般的な警察官達のレベルである。

おかげで市民は安全に暮らせているといっても良い。

しかし、日常的にダンジョンに潜っている訳では無い。



その点、自衛隊は基本的に訓練過程を終えたものはすべてダンジョンでレベルあげというのが日常である。

以前は射撃訓練などもあったのだが、銃の効かないモンスターには役に立たず、それに加えて銃の効かない人間までいるのだからそっちの訓練をするよりガンガンレベルをあげるというのが国の方針である。



レベルがあがった事による一般人の暴徒化を抑制する為に、日本は早くから自衛隊と警官をダンジョンへと投入してレベル上げを徹底してきた。

それにより、全世界の中でも圧倒的に治安が良いという評価を貰っている。



そして大きく変わったのは退職に関してである。

以前は退職については余程国家機密に近づいた役職でもなければ辞めることは然程難しくはなかったのだが…。



ダンジョンによってレベルを上げた人材というのは替えが効かない。

特にスクロールを使用した者については退職をするにはかなり面倒な条件が存在する。



ある一定以上のレベルになったものは退職することは困難となる。

そもそもがレベルを上げる為に深い階層へと潜る場合はスクロールによる補助も必要となってくるので自衛隊内でも高レベルの者はそれなりに限られてくる訳だが…。



生涯自衛隊で働くという覚悟のもとでレベルを上げてさらにスクロールを使用しているのは全体に自衛隊全体でも100人に届くか届かないかといった所である。



基本的に自衛隊の戦い方は安全に安全をしっかり確認した上での作業のような戦いが基本となる。

未知の階層の調査は1週間ほどかけて調査を行いモンスターの強さや使ってくる技をほとんど把握した状態になってから本格的な探索が行われる。



実際、そのおかげでほとんど事故はない。

ただ、そのせいで探索階層についてはかなり攻略速度が遅い。

しかし、ダンジョン後進国という誹りを受けながらも日々訓練と称してダンジョンに潜り続けた者たちはスキルという面では大きな成長を遂げていた。



初期の頃から生涯自衛隊という覚悟でスクロールを使用していた者の中には2ランクアップさせた者も珍しくなかった。

まぁ適正も気にせず魔力量を考慮せずに探知系スキルを使用してしまい宝の持ち腐れにしてしまった者も多くいたわけだが…。



今では、志願制となっているが当初は戦闘系の固有スキルを持っている隊員は半ば強制でダンジョン探索を任されていた影響もあり3年間以上がっつり探索をしているので戦闘能力も高くなっている。



「っていうのが現在の自衛隊の状態です」

と沙月から説明を受ける。

薬等の供給の問題もあるのでフェンリルを突破させてしまおうというのが今回の狙いだった訳だが…。



「アメリカなんかは5人突破で来るんじゃないのか?」

「どうでしょうね…正直突破できずに詰まってる状態で5人だけ送り込んでも次が難しいでしょうしモーガンさんを選ぶと思いますよ」

まぁ40層を突破したからといって強くなるわけではない。



確かにアイテムの質が大きく変わるので戦闘に役に立つものがあれば突破できるようになるかもしれないが…。

「まぁ突破するのはかなり先になりそうだな、だけど攻略法を教えたとしてなんとかなるのか?」



「モンスターの行動は基本的に大きく変化はしないので行動パターン、攻撃の威力なんかをしっかり教えれば対策自体は向こうで考えれると思います」

現状、フェンリルの攻略が進まないのは開始いきなりの咆撃ブッパや魔纏の突破ができない点でもある。



「そういうスキルを持った人を抱えてはいるでしょうからね」

なるほど、うちは少数精鋭で1人でも戦えるようにスキルを配分してるけど向こうは役割分担をしてるからスキルもそれに寄るのか…。



「適正な攻略法を提示したらそれ用のPTを組んで突破すると思います」

「なるほどね…でアメリカ側はいいとして日本もそっちか?」

「日本は5人突破させてくれというかと思ってたんですけど1人を選別するみたいです」

名誉とかをあまり気にしない日本であれば新しいアイテム達の方に魅力を感じるはずなので、てっきり5人だけ突破させるかと思っていた。



「まぁ5人だけ突破したらその5人に負荷を集中するだけでしょうからね…長期的に見れば攻略法を聞いた方が良いでしょう」

「結託してどっちかが攻略法を聞くって手段もあったんじゃないか?」

「そんな不平等なことはしても角が立ちますからね…」

まぁ5人突破した方の利点が大きくなってしまうからな。



「まぁ問題というか相談は日本側から事前確認で送られてきたこの人なんですが…」

といってスクリーンに情報が表示される。



「ああ、この方は…」

と反応をしたのはミレイだった。

「知り合いか?」

「いえ、私達を救助してくれた人です」

どうやらダンジョン災害の時にミレイ達を救助してくれた人だったらしい。



「女性だったので覚えてます、的確に周りに指示を送ってましたし、当時も2等陸尉だったと思います」

「今は、1等陸佐になってるけどどれくらい上なんだ?」

「16階級中の上から4番目ですね」

「めちゃくちゃ偉いじゃん」

偉い人と言われると少し身構えてしまう。

金森の例があるからだ。




「少し複雑になってまして現状新たに陸海空に加えてダンジョン軍(仮)を作る予定らしくそれに伴って引き上げられてるみたいです」

「へぇ…」

「正直このひとなら私は反対はしませんけど…」

とミレイは応えた。



「救助活動の折も市民に対する対応も的確で親切でしたし何より当時からかなり動けてました」

「それについては非常に優秀でダンジョン災害の折に勲章も授与されてますね、その後も各ボスモンスターについても初討伐は彼女の隊がやりとげています」

戦闘能力についても申し分ない上に、人としても優れているというなら彼女でもいいのではないだろうか…。



「それなら彼女でいいんじゃないか?」

「ええっと選別前に西園寺さんから確認が来たのは理由がありまして…彼女には悪癖がありまして…もしそれが無理だったり気に障るというなら先に外すから教えて欲しいという事でした」

なるほど変なのが混じってたら中止という脅しを入れていたので事前に確認がきた訳か…。



「それでその理由は?」

「それは…」

ということで沙月からその理由が話されて全員が俺の顔を見た。

ああ、なるほど…そういう…。

ということでこれについては少し検討することになった。



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