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第33話〜迷い
書かせていただきました。お読みになっていただけましたら幸いです。宜しくお願い申し上げます。二人組のヒッチハイカーは何者なのでしょうか?乞うご期待!
それでもやはり、治五郎は迷っていた。こんなところで手を振って助けを求めるとは、余程のことがあったのかもしれない。それは命に関わる何かなのかもしれない━━。
そう思うと、それを無下に扱うのもなんだな。
治五郎は思った。
もし、彼か彼女か知らんが、彼らがそこで野垂れ死んだらどうする?それこそ治五郎は後悔しなくては居られなくなるのかもしれなかった。しないで後悔するより、して後悔する方がマシだ!治五郎は、あの二人のもとでトラックを停車させようと決心した。ただしそれをモブリーに話すのはやめにしておこう、トラブルのもとだ。そんなふうに考えた。考えつつ、彼は右脚をアクセルから外した。
何かを察知したのか、モブリーがちらと治五郎を見た気がした。
車は、徐々に減速していった。重い車は急には停まらない。
手を振っている2人にも、それは伝わったようだった。手の振りがより大きくなっているようだった。
お読みになっていただきまして、誠に有難う御座いました!




