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伝説の王妃、愛しい孫娘に転生する  作者: もも


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4/4

おばあちゃんの逆襲

よろしくお願いします

 翌朝 王宮の 会議室には 国王と第一王子 ゼノ スそして主要な貴族たちが集められていた。

昨夜の醜聞を挽回しようと ゼノスが 鼻息荒く「エセルの追放」を提案しようとしたその時だった。


「皆様お揃いですわね。ああゼノスお兄様、お顔の色が悪いようですけれど昨夜の失態から回復されまして?」


扉を開けて現れたのは、カイル公爵を従えた私だ。


「エセル、何の真似だ」


「真似ではありませんわ。 陛下こちらを。 第一王子 ゼノスが 隣国のアレド侯爵と結託し我が国の国境警備の予算を横流し していた証拠です」


私は重ねた書類を 国王の前に叩きつけた。


私の「嘘を見抜く審美眼」で小悪党の尻尾をつかむのは造作もないことだっ

た 。


「なっ馬鹿な!そんなもの どこで…」


会場が騒然とする 中 カイル公爵が一歩前に出た。


「デードリッヒ公爵家はこれより ゼノス王子の王位継承権剥奪を公式に要求する。 異論がある者は私と剣で語ってもらおうか」


カイルの冷酷な宣告に誰一人声を上げる者はいなかった。


ゼノスは膝から崩れ落ち、国王もまた娘(中身は母)の圧倒的な威厳に気圧され、ただ頷くことしか出来なかった。


「ふふふ…お掃除完了ね」


私は優雅に扉を広げ カイルだけが見えるようにいたずらっぽく ウインクした。

伝説の王妃が孫娘に転生したのですもの、この国をもっと 住み心地を良いものにしてあげなくては。






ゼノスを失脚させ 静まり返った 会議室。

貴族たちが逃げるように去った後 カイル公爵は隠そうともしない独占欲をあらわにした。


「もう逃さないと言ったはずだ」


彼は私の腰に手を回し、そのまま会議室のテーブルの上に私を座らせた。

不敬極まりない行動だが彼の瞳は真剣そのものだ。


「カイルここは神聖な会議室よ。続きは執務室で」


「待てない。貴女がお祖母様の魂を持っていようと、今の貴女は私の心をかき乱してやまない一人の女性だ。エセル、私の妻になれ。いや私の王になれ」


彼はその場に跪き 私の手に誓いの儀式のような深い口づけを落とした。

それは臣下としての忠誠 ではなく一人の男としての強烈な求愛だった。



「私が貴女の剣となり盾となろう。 貴女が望むならこの国をあなたに捧げ私はその足元で一生過ごしてもいい。 だからその他の男にその微笑みを見せるのはやめてくれ」


「ふふ、カイルあなたは本当におじい様に似て強引ね。 でもそんなに必死に請われたら無下にはできないわ」


私は彼の銀髪に指を絡め優しく引き寄せた。


「良いわ、私を女王として女として満足させてくれるのなら、貴方の手を取ってあげる」


カイル公爵の耳と首筋は真っ赤だった。




数ヶ月後ーーー


腐敗した 旧勢力は一掃され王都の広場にはかつてないほどの民衆が集まっていた。

壇上に立つのは質素ながら圧倒的な気品を纏った新女王エセル。 そしてその隣には鋭い眼光を放ち守護神のごとく控える カイル 公爵。


「親愛なる民よ これまでの低迷は終わりを告げました 。本日私は建国の王妃が目指した真の平和をこの手で再現することを誓います」


私の言葉に地を揺らすような 歓声が上がった。 隣に立つカイルが誰にも聞こえない声で耳元で囁いた。


「素晴らしい、私の女王。今夜は 祝杯をあげようではないか」


「良いわね、貴方と歩むこれからの道が楽しみだわ」







伝説の王妃の知識と若き公爵の圧倒的な 武力。最強の夫婦による王国の歴史が、今ここから刻まれようとしていた。

読んでいただきありがとうございました。これで完結になります。

またお会い出来ますように。

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