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2章9『王都への道中で』

「んで、ロンギヌスまで行くのに3日はかかると……」


そういったのは紛いもなく俺。

馬車の上で転生起きたらどうなるんだろうか?

そんなことがきになって仕方ない俺。

さっきから、オレオレうるさいって? オレオレ詐欺かって? いやいや違う違う三日もかかるのかと思うとなんか辛い感じがして。


挿絵(By みてみん)


「はい〜。馬車旅でつかれるかもですねぇ〜。でも1日1日ちゃんと街に行くようにしたからその結果なのでぇ〜。野宿なら一日早くつきますよぉ〜。」


そうか……でもさ、野宿って色々危なかったりするじゃんならやっぱりちゃんと街に行って宿借りての方が安全でいいと思うから、まあ仕方ないね。

美少女達(1人男の娘)を連れての野宿は危険だし。街でもチンピラに絡まれるかもだけど……


「あと、もし俺が馬車の上で転移してしまってもそのまま行っていいから。実験したいし、多分すぐ追いつけるし。」


「分かった。祈ファイト!」


「あれは誰でしょうかパパ? あの奥で何かが……」


エレインがそう指さした方向には人対人が……いや違うかな、山賊かなんかに襲われてる人の方が表現的に正しいな。


「助けに行くか……やっぱり放ってはおけない。」


俺はそう言うと非戦闘員のニマーヌとタリシエンと絶賛記憶喪失中のアーサを馬車に置いて、俺らは襲われている側の救助にいく。

あ、マリンが善マリンから悪マリンに変わってるバリバリ戦うつもりだね。

状況は襲われている側5対山賊らしき人20で一方的にやられているようだった。

俺らの戦闘は状況判断から一度確認をしてからすることにした。

山賊側がもしかしたらやられてかもしれないしな


現場につくと聞くまでもないと1目でわかった。

やられてる側は完全に騎士の装いで貴族らしき人や馬車がある。

完全をにこちらに非はないと見た。

俺らは、やられてる側の前に立ち応戦体制をとる。


「双方剣を引け、引かなくば……」


俺はそう言い、沈黙のままクラウ・ソラスとカリバーンをとり双方に剣を向けた。

勿論やられてる側は剣を引き、山賊側は襲いかかってくる。

それを俺らは片っ端から気絶させてゆく。

一部のマジシャンズハイになっている人は少し殺してたけど……

その戦いは一分も持たなかった。弱くねこいつら。


「先ほどは無礼な真似をしてしまい申し訳ございません。」


俺は完全に立場は上の人だとその格好からわかるのでぎこちない敬語でそう反省した。


「いえ、助けていただきありがとうございますえ。」


背丈から見て同年齢より上だろうか、長い黒髪が特徴的でなんと言ってもこの娘は着物を着ていた。

この世界にも着物はあるんだな……

確かに、この馬車といいどこか和風な雰囲気を醸し出している。


「妾はダンティン・アルスル・グレートグラウンド。この国の第一王女ですえ。妾はよくダンテと呼ばれていますえ。」


ダンティン王女……姫? ファッ? え? え?

そう名乗ると共に3人の騎士が敬礼みたいなことをしている。流石にそこまで頭は回りません。

マリンまで敬礼して……まあ、そうか宮廷魔導師のトップだもんね。少し顔を見たりはするか……。2人は片足をつけてひれ伏していた。


「ダンティン姫。俺らの愚行をお許し下さい。」


普段俺様〜ダゼとか言ってる悪マリンですら俺と少し崩して言っているくらいだ。

まさか、ものすごい怖い人?

俺も勢いに合わせてひれ伏そうとする。


「そこまでしなくても良いえ。ソナタらは妾らの命の恩人、お礼をさせていただきたいので、妾の城まで護衛ながら来てもらえませんかえ?」


え? ちょっと待てちょっと待て? 話についていけない? え? この方が姫で? 俺はそれを救って?


「いえ。俺らも王都までは行きますが、そんな、当たり前のことをしただけで……」


「ソナタらは謙虚かえ。気に入りましたえ。よいから黙ってついてこんかえ!」


「は、はあ」


こうして何故か俺らは姫の護衛を姫自らに頼まれてしまっていた。

俺らは……違うな俺は一旦馬車を呼ぶため少し走って呼びに行く。なあに、一秒もかからなかったよ。



「ほぅ。ソナタらはソナタの記憶を取り戻すために聖杯を探しているのかえ……」


「はい。そうです。」


今冷静になって考えたらさっきからの「(敬語)〜え」で話してるな……なんというか独特……まあ、この洋風文化の中和服で過ごしているほどだしな……肝が座ってるんだろう。


「そうかえ、ソナタらも大変よのぉ。」


んで、言うのが遅れたが、今はダンテ姫の馬車に俺だけのさせていただいてるのだがその後に連結するように俺らの馬車が繋がってるので大した問題ではない、


「ああ、妾とした事がソナタらの名を聞いてませんでしたえ。」


やっぱり何回聞いてもこの喋り方なれないな……東方の国の服と喋り方らしいのだがそこの人は全員こんな喋り方なのか……


「俺は巡谷祈。こっちが召喚妖精のエレイン。」


「よろしくです」


そうついでにエレインの紹介をするとエレインは少しほっぺをプクーと膨らませてそう言った。


「僕はランス・レイクシーフ」


「私はアーサ・グランドナイトらしいです……」


……以下割愛。


「私はぁ〜。マリン・シルベスター・フェアリマジシャンですぅ〜。応急で何度か見目にしたことがあると思いますがぁ〜。」


善マリンに戻ったマリンはそう言った。


「はいえ、見たことがありますえ。すみません名前を覚えてなくて……」


「いえ〜、お気になさらないでください〜。」


「だがえ、聞いたことのある名が多々あるえ。祈様、アーサ様、ランス様、それと……マリン様。確か……【太陽の魔剣士】【円卓の騎士姫】【湖の騎士】【妖の魔術師】だったかえ?」


「はい、そうです。」


そのダンテ姫の問に俺はそう答える。

やっぱり有名になってるんだな俺も……


「祈様。ソナタはすごい軍勢を連れてるんですえ。祈様もお強いですし……」


そんなことを俺は聞き届けると俺の体が光り輝く。


「何かえ? この光は……」


「誰か説明頼むわ……」


俺はそういいこの場から光とともに消えた。



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