表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Universe~大人の俺から少年の僕へ~  作者: 藤堂栞弥
蒼の章
10/28

第10話 隠し事

 

 家に帰ってしばらく経つと母さん晩御飯の買い物に行った。

 あまり遅くならないようにと戸締りはきちんとしなさいと言って鍵を渡された。


「...藍奈?」

「どうしたの?蒼太兄ちゃん?」

 藍奈はうさぎのぬいぐるみを抱き締めこちらを振り返る。


「さっきのどうゆう意味だ?」

 藍奈は車中で言った。

 まるで母さんが...


「うーん、そうだね。いきなりじゃ混乱するよねー。よしにーちゃん!1回私がいったこと忘れよう!」

「はぁ!?」

 あー、そういえば昔から突拍子もないことをよく言ってたなと頭を抱えた。


「蒼太兄ちゃんに質問です」

「いきなりどうした」

「いいから応えてよー」

「...なんだ」

「お兄ちゃんは記憶戻ってほしい?」

「ああ」

『本当に?』


 …


 ………


「何言ってんだよ当たり前だろ?

「・・・そっかー」

 そう言うと藍奈はいつもの笑顔になった。


「でも私、どれがお兄ちゃんのためで、何が正しいのか分かんないんだよねー」

「?」

 言っていることに要領をえない。

「なので!これだけは言っておこう!」

「お兄ちゃんは誰が敵か見極めないといけないんだよ!私はそれを陰ながら見てることにする!」

「だから何を言って、『ピンポーン』」

「ハハ!アドバイスだよ!」

 そう言うと藍奈は玄関に言ってしまい俺は急いで追いかけた。


「あー!紅蓮お兄ちゃんだ!」

「おー!藍奈か!元気か?」

「元気ー!!」

 どうやら紅蓮が迎えに来たようだった。


「よー蒼太!来たぞ!」

「ああ、紅蓮少しいいか?」

「なんだ?」

「藍奈も一緒に行きたいらしいんだがいいか?」

「紅蓮お兄ちゃん一緒に行っちゃダメ?」

「おー!全然いいぜ!」

「ウェルカムで〜す」

「おいで藍ちゃん」


 .  .  .  .


「「「うわぁ!!」」」

 いつの間にか紅蓮の隣に心とメイが居た。

 心臓に悪い。


「いつから居た?」

「『おーい蒼太!』から居ましたよ〜?」

「き、気づかなかったぜ...」

「もーお兄ちゃん達!早く行こうよ!!」

「分かった、分かった焦んなよ」

 紅蓮が藍奈の頭を撫でる...


「紅蓮?それは兄である俺に宣戦布告か??」

「うぇ!?」

「藍奈はお前にやらん!」

「ヤバい、なんか変なスイッチ入った!心、メイ!俺は先に行って逃げる!あとから着いてこい!」

 そういうのと同時に紅蓮が走り出した。


「待て!紅蓮!!」

 すかさず俺は追いかけた。


「お兄ちゃん!?」

「...行っちゃった」

「ですね〜」

「男の子って何でああなんだろ?」


        ◇


 紅蓮との鬼ごっこでしばらくたった頃合い。突然紅蓮がスピードが落とし始めた。


「そろそろいいだろ?蒼太?心達から離れるために一芝居打ったんだろ?」

「5割がたな」

「あれ!?半分本気だった!?」

「それより紅蓮」

(あっ、スルーか...)

「ソウと何があった喧嘩か?」

「ああ、その事か。なんでもないんだ。喧嘩と言ってもすぐ仲直りしたって・・・」

「ッ!なら何故今ソウがいない!」

 最悪だ小学生相手にに怒鳴るなんて...

 だがいい加減わかった気がする。

 こいつらは何か知っている、知っていて隠している。


「気にすんなよ。ほんとなんでもないんだ。なんか今日翠用事あるみたいだからさ?」

 怒鳴っても紅蓮は笑顔のままだった。


「...すまん紅蓮。だが本当のことを教えてほしい」

「.....蒼太、俺はお前に思い出してほしい。それは本当だ」

 紅蓮は真剣な表情でまっすぐこちらを見ている 。


「お兄ちゃーん!!速いよー!」

 背後から藍奈の声が聞こえる。追いついてきたのだろう。


「そんな所で何やってるの?入らないの?」

 どうやら話している間に神社の前まで来ていたようだ。俺の目前には石造りの鳥居が立っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ