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その日以来
俺と明宏は毎晩
仕事が終わってから
組からの逃亡の
綿密な計画を着々と
進めることになった。
明宏の計画は
ただの思い付きでなく
かなり成功率は高いと
俺は最初から感心していた。
その成功率を
さらに高めるために
俺と明宏は話し合った。
明宏の話は全て
理路整然としていて
俺も常に同調できる。
それと同時に
明宏ほど
頭のキレる奴が
裏社会にいるのは
もったいないな!
と
俺は思っている。
学歴こそ
俺と同じように
明宏は中卒である。
しかし
明宏は元々
地頭は抜群にいいと
俺は思っているんだ。
もしも
ちゃんとした
家庭に育っていたら
おそらく
明宏の頭脳ならば
超一流大学に入れたはずだ。
もちろん
少年院なんて
入ることなんて
絶対に無かったはずだ。
一人美人局もせず
明宏は女装マニアにも
ならなかったかもしれない。




