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いくら

荒くれ揃いの

組員たちといえど

優男の明宏の顔を見ると


こいつの顔は

殴ってはいけない!

心のどこかで

思えてくるんだろう。


しかし

そんな明宏も

顔以外には暴行を

よく受けている。


下半身へのキックとか

灰皿を投げつけられたりだ。


そんな時

明宏は常に

顔だけはガードしている。


なにしろ

女装マニアの

明宏にとっては

顔は命といえるからだ。


将生兄貴は

その強面の顔で

損をしてますね!

明宏には言われる。


それは確かに

明宏の言う通りだろう。


俺の強面は

一般人に対しては

睨みが効いて

得することもある。


しかし

暴力団に入れば

俺くらいの強面など

掃いて捨てるほどいる。


それゆえ

組員たちは

俺に恐怖は抱かない。


なにしろ

上下関係の厳しい

組の中では部屋住みの

俺は一番下っ端である。

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