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ふと思ったが
そんなことを
俺が考えられるのは
この逃亡の旅に
危機感を感じずに
余裕があるからだろう。
もしも
いつ見つかるのかと
ヒヤヒヤしていたら
そんな先まで
考える余裕なんて
俺には、ないはずだ。
とにかく
一日一日を
何とか生き延びることを
考えるだけとなるはず。
そうである。
鍋島の手厚い
サポートもあることで
俺たちの逃亡が失敗する
確率は極めて低いはずだ。
おそらく
失敗の確率は
宝くじに高額当選する
あるいは
道を歩いていて
雷が落ちてきて
命を落としてしまう。
それくらいの
確率だと思っている。
きっと
鍋島も明宏も
俺と同じ考えであろう。
となれば
俺と明宏は
この逃亡の旅を
楽しめばいいんだ。
日本一周旅行を
2人でしているように
俺は過ごせばいいんだ。
もちろん
油断し過ぎると
足元を掬われる。




