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ここで初めて
奴らは俺の声や
明宏という言葉を
聞いたことになった。
奴ら4人も
動けない体ながら
相手がわかったようだ。
しかし
そんなことは
もうどうだっていい。
朝になれば
俺と明宏の仕業と
組の誰もが知ることになる。
すると
俺と明宏だと
則夫が気づいて
やい!
神崎!
お前たちは
いったい何を
やってるんだ?
と
目も見えないし
身動きができないが
俺に聞いてきたんだ。
やい!
則夫!
神崎だと!?
てめえは
先輩の俺に対して
呼び捨てにするのか!
と
俺は凄んでやった。
すると
お前!
自分の立場が
わかっているのか?
俺は幹部で兄貴分
お前は部屋住みなんだぞ!
と
則夫が言い返してきた。
しかし
俺は全く意に介さない。
俺と明宏は
今、組を抜けるぜ!
ならば
お前は、もう
俺の兄貴分でも
若でも、ないんだよ!
と
俺は則夫に言い放つ。




