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奴らは完全に
油断しているんだ。
おそらく
後になってみて
もっと
あいつのことを
警戒しておくべきだった!
と
後悔するはずだ。
しかし
その時には
もう取り返しがつかない。
俺と明宏は
金庫のある部屋に
奴らの背後にある
ドアから忍び足で入った。
4人ともDVDを
見ることに集中して
背後の俺たちに
全く気づいていない。
どうやら成功だな!
と
俺と明宏は一瞬
顔を見合せてから
奴らに忍び寄った。
ゴーグルとマスクで
明宏の表情は見えないが
きっと笑みを浮かべているはず。
スプレーさえ
放つことができたら
この計画は成功したも
同然だとわかっている。
もしも
4人のうちの誰かが
背後から気配により
俺と明宏が
忍び寄っているのに
気づいて振り返った瞬間。
俺たちは両手で
スプレーを浴びせるつもりだ。




