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俺たち3人は
話をしながらも
ずっとパソコン画面で
組事務所の様子を見ていた。
おそらく
鍋島の車で
組事務所の前で降りるまで
続けることだろう。
たとえば
夜勤の人数が
増減することも
考えているんだ。
人数が減るのは
俺たちには支障ないが
逆に増えたとなれば
対応策を考えないといけない。
時計を見ると
午後11時近くだ。
そろそろ
行こうか!
と
俺は立ち上がった。
できれば
もっと遅くしたい。
夜勤の当番は
時間が経過すれば
警戒心が弱まるからだ。
最初のうちは
気が張っていて
何らかの危険を
予想して過ごしている。
となれば
気が緩んでくる
午前0時過ぎが
俺たちはやりやすい。
しかし
俺と明宏が毎晩
夕食から戻るのは
いつも11時過ぎだ。
今夜に限って
遅くなっても
帰宅しなければ
奴らも気にかけるはず。




