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その時の俺は
建設現場で真面目に
働いていたんだ。
俺は当時
鍋島に会いに行こうか
迷っていたものだ。
しかし出所後は
院内で知り合った奴と
接点を持たないのが
暗黙の了解であった。
それゆえ
会うことを躊躇した。
そのうちに
俺が暴力団員となり
会えなくなってしまった。
鍋島は堅気で
俺が会いに行けば
迷惑がかかるからだ。
しかし
今回の計画のために
明宏に頼まれたことで
鍋島と再会したんだ。
鍋島は裏の世界と
繋がっているとはいえ
組員の俺や明宏と違って
今は堅気の人間である。
ヤクザ者の俺と
よく会ってくれたな!
と
鍋島に言うと
俺が組員になったと
知らなかったという。
しかし
仮に知っていても
喜んで会ったという。
お前とは今後
長い付き合いになるな!
と
鍋島は困惑顔でなく
どこか嬉しそうに見える。




