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それは
友達としての
純粋な厚意からだろう。
もしも
俺が普段の仕事の
依頼者だとしたら
鍋島は決して
そんなプライベートな
アドバイスなどしないはず。
ふと思ったが
俺には能力ない。
しかし
俺には能力のある奴を
見抜く能力はあるのかもしれない。
鍋島の賢さも
明宏の賢さも
俺は出会ってから
すぐに見抜けたんだ。
神崎!
それにな
あのお姉さんは
お前に惚れてるぞ!
と
鍋島が俺に言うんだ。
その表情を見ると
真顔で冗談でないようだ。
鍋島の人間観察力は
俺は完全に認めている。
その鍋島の目で
女装時の明宏は心底
俺に惚れているというんだ。
いや!
それは・・・
と
ノンケの俺は
やはり抵抗感ある。
なので
否定したいが
なぜか否定できない。
その理由は
なんとなくであるが
心当たりがあるからだろう。




