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それゆえ
鍋島は長く
タイに滞在できずに
お金が尽きると
また日本に帰って
仕事をすることになる。
もしも
大儲けできるのなら
鍋島は念願叶って
タイに移住できるはずだ。
鍋島が一瞬
沈黙してしまったのは
普段の報酬額を基準に
考えてしまったからだろう。
50万円の仕事で
そのような手間の必要な
アフターサービスをしたら
鍋島は赤字になってしまう。
しかし
今回の仕事は
報酬額が桁ちがいである。
たとえ
何百万円の経費を
使ってしまっても
報酬額の数%であり
普段の鍋島の仕事の
経費の2割3割からは
まだまだ余裕あるんだ。
それゆえ
鍋島も間違いなく
やれると思ったんだろう。
俺は興味があり
どんなふうに
該当する戸籍を探すのか?
と
鍋島に聞いてみた。
すると
たとえば
児童養護施設の
出身者を当たるとかいう。




