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そういう選択を
鍋島がすることは
俺の話を聞いただけで
ここに来る前に
人間観察力のある
明宏は、わかっていた。
そして
今の鍋島の様子で
俺にも、わかった。
鍋島は俺に
神崎!
これは
俺には一生に
一度きりの大チャンスだ!
俺は絶対に
暴力団から2人を
永遠に逃がしてやるからな!
と
鍋島は力強く
約束してくれた。
その言葉に対して
それは
俺も明宏も同じだよ!
俺たちみたいに
人生のスタートで
躓いた奴というのは
どこかで
大勝負しないと
まともに生きていけないんだ!
と
俺は鍋島に言う。
その通りだな!
このまま
時の流れに任せて
ずっと生きていったら
俺は死ぬまで
世の中の底辺を
這いつくばるしかないんだ!
神崎!
そんな俺に
チャンスを与えてくれて
一生、感謝するからな!
と
俺の言葉に頷き
鍋島は同意した。




