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にもかかわず
たまに小遣いを
先輩がくれるのは
やはり
俺に辞められたら
自分の困るからだろう。
もしも
俺は部屋住みに
耐えられなくなって
捕まったら
リンチを受けたとしても
今よりは、ずっとマシだ!
と
逃げたりしたら
一番下っ端になる
先輩が部屋住みに
逆戻りとなるはずだ。
今の時代は
やくざに憧れる
不良は減ってきた。
それゆえ
乏しい収入の中から
先輩は無理してでも
俺に小遣いをくれるんだ。
きっと先輩は
あの苦しい部屋住みに
絶対に戻りたくないんだ。
その苦労は
俺には、わかる。
なにしろ
俺が入るまで
先輩は五年間
一人で部屋住みをしていた。
俺の場合は
幸い1ヶ月後に
弟分の明宏が入ってきた。
それゆえ
2人で部屋住みの
仕事を分担できている。
もし俺が
一人だったら
きっと激務に耐えれず
組を逃げ出していたはずだ。




