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その金額が
明宏の冗談では?
とも
鍋島は疑っているようだ。
しきりに
明宏の表情を
観察するような目で
鍋島は見つめている。
もしも
冗談であるのなら
どこか顔に出るものと
鍋島は知っているからだ。
しかし
明宏の表情が
いたって真顔である。
それで
冗談ではなく
本当だとわかったようだ。
この程度の
安全な仕事にしては
話がうますぎるな!
何かしらの
代償はあるんだろう?
と
鍋島は警戒して
明宏を見つめる。
さすが
慎重派の鍋島だ。
あまりにも
美味しい仕事には
裏があることを心得ている。
危険な代償なんて
全くありませんよ!
鍋島さんは
私と将生兄貴と
一蓮托生というか
運命共同体になるだけです!
と
明宏は言ってから
その代わり
アフターサービスとか
オプションサービスは
完璧にお願いしますね!
と
鍋島に付け加えた。




