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たとえ本当でも
俺たちが得た金のうち
どれくらい貰えるのか
鍋島にはわからないんだ。
はっきりと
報酬額を聞きたいけど
鍋島は明宏に遠慮して
なかなか聞けないようだ。
となれば
こちらから
切り出すしかない。
俺は明宏に
鍋島に報酬を
詳しく伝えることを
促すことにした。
すると
明宏は頷いて
自分のバッグから
これは
とりあえずの
手付金みたいなもので!
万が一
私と将生兄貴の
計画が失敗しても
返さなくていいです!
と
200万円を出して
鍋島の前に置いたんだ。
その金を見て
鍋島は驚いている。
おそらく
鍋島は報酬額を
せいぜい数十万円と
思っていたんだろう。
仕事の危険度は
そんなに高くないし
2人という人数なら
それ位が相場なんだろう。
これが手付金?
と
意味不明の体で
鍋島は明宏に聞いた。




