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明宏は鍋島に向かって
冗談っぽくであるものの
エッチ!
そんなに
エロい目で
ジロジロ見ないで!
と
胸の膨らみを
両手で隠したり
露出した太ももに
ハンカチを置いた。
その明宏の声は
いつもの女装時での
裏声の女声であった。
すると
その明宏の声に
鍋島はハッとして
我に返ったようだ。
そして
自分の失礼な
長い凝視にも
気づいたんだろう。
これは
失礼しました!
と
鍋島は素直に
明宏に頭を下げた。
こんな所にも
俺が鍋島に以前から
好感を持っているんだ。
自分よりも
三つも年下である
明宏に対しても
鍋島は対等に接する。
まあ
今は鍋島には
まだ明宏が女の子に
思えているんだろう。
お姉さん!
本当に男性ですか?
と
鍋島は改めて
明宏に聞いたんだ。
どうやら
明宏の地声を
聞いた今でも
まだ鍋島は
男性であることに
半信半疑のようだ。




